「灰羽連盟」は20年前、2002/10~全13話で放映されたアニメ作品です。
今回は「ブルーアーカイブ」と設定を(勝手に)リンクさせると面白い、というお話。
なお「ブルーアーカイブ」は無課金日課勢の模様
1話はyoutube公式で無料配信されています。
現在はDアニメストア/U-NEXT/fulu等の配信サイトで配信中。
20年前のアニメということを考えても絵は微妙だが、世界観は面白い。
地味で暗めの話が続くので、万人受けはしないだろう作品。
世界観は面白いのですが、作中では殆ど触れられていないので最後までみても消化不良感は否めないのが残念。
原作絵は芸術的で素晴らしいのですが、アニメに落とし込むには難しすぎました。
絵柄刷新して、90分の映画にリメイクしたらそれなりに人気出そうな気がします。
同じく世界観重視の「君の名は。」が大ヒットしように、一度に最後までみれる映画版なら多少は鬱屈したシーンが多くても、最後で上手く盛り上げることができれば成功すると思います。
1クールアニメで2~3話に渡って鬱屈シーンが続くとやはり視聴者離れの心配を感じてしまいますね。
「君の名は。」がもし1クールアニメなら、これほど人気にはならなかったでしょう。
(灰羽連盟 wikipediaより引用)
繭より(幼年~成人の姿で)生まれ、以前の記憶は持たない少年少女達。
彼らは、頭には光輪、背中には灰色の羽を付けられ、灰羽と呼ばれる。
光輪は鋳型で作られたり、羽は背中から生えるシーンがすこしグロかったり微妙にリアリティに寄せているのがシュール。
街には一般人も生活しており、灰羽は「祝福された存在」として扱われる。
少女達が住まう「グリの街」は一般の人もいるが周囲を壁で囲まれ、出入りは厳しく制限されている。
灰羽はもちろん、街の一般人も出入りは禁じられている。
外界から入って来た者は街中では言葉を禁じられている為、外界の情報は遮断されている状況で灰羽同士で寄り合い生活していく。
今更ですが、今回のブログは「灰羽連盟」のネタバレを含みます。
(20年前のアニメなので今更いるかは不明ですが)「灰羽連盟」をネタバレなしで視聴したい方は見ない方が楽しめるかもしれません。
「灰羽はこの街から出ることができない。
この世界のどこかに、もしあなたの家族がいても
~中略~
あなたのことを覚えていない。
ここはそういう世界。」
(1話のレキの言葉)
これは物語の中核を語るに非常に重要な部分と言えます。
この世界では、灰羽になった人が知人の記憶から消える?
それとも「この世界」というのは現実ではなく、「この世界にいる(元)家族」というのは、もしかして・・・?
まぁ、灰羽の一人であるレキにそこまでの知識があったかは疑問なので、レキの言葉を借りたナレーションなのか、そこまで深い意味はなかったのか。
≪筆者の想像≫
灰羽は、いわゆる死後の世界、の1歩手前。
死後に生前の業に向き合い、消化するための期間。
それを自分の中で折り合いがつくと旅立ち(巣立ちの日)を迎えることになる。
「閉鎖された舞台からの旅立ち」を不穏な描写とするのは様々な作品でも取り入れられています。
「ひぐらしのなく頃に」の卒業、然り
「約束のネバーランド」の里親の元への送り出し、然り
作中中盤で、一人の灰羽が旅立ちを迎えます。
それに対して、仲間の反応は歓迎や歓喜ではなく、驚愕や悲嘆。
一方、街の人の反応は「灰羽っていうのはそういうもんらしいねぇ」と言った、無関心寄りの肯定的なものだったのが印象的でした。
作中の人々は基本的に灰羽に対して好意的であるにも関わらず。
ちなみに物語の舞台となる閉鎖された「グリの街」に関して作中作の「世界のはじまり」では「グリの街は大地でも海でもない場所に今もぽっかりと浮かんでいるのです」と表現されている。
これは、あくまで灰羽の一人であるネムとラッカの創作だが、暗に真実を示しているのかもしれない。
本当に空に浮かんでいるのか、大地でも海でもない場所(=死後の世界の暗喩)とも捉えることも。
「グリの街」には羽のない普通の人も暮らしていると作中では言いますが、その人達も街の外に出ることはできず、外から来た人と話すことは禁止されている。
こう考えると、「普通の人」も普通の人ではない気がしますね。
この「グリの街」と被る設定のゲームがあります。
それは「ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団」というゲームに出てくる「ルフラン市」です。
今回はこのゲームの紹介ではないので詳しくは割愛しますが、「ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団」をやってると「グリの街」の設定がシックリくるんですよね。
余談ですが、「ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団」はストーリーがすごく良いゲームなのでオススメです(RPGとしてはやや面倒な部類)。
よし、この絵柄でリメイクしよう(提案)
ブルーアーカイブも生徒がヘイロー(光輪)を付けているが、詳細な説明はないらしいです。
世界観に関しても不明で、なぜか生徒がドンパチしてるけど、実弾が当たってもちょっと痛い程度という不思議な設定。
何もわからないので、勝手に灰羽連盟とつなげてみる(笑)
・学生しか存在しない(年配者などがいない)
・生徒は全員ヘイロー(光輪)がついている
・プレイヤー(=先生)にはヘイローがついていない
光輪は「神」や「死後の世界」を暗喩するのに使われることが多いということを考えると、死後の世界と考えてもおかしくない。
プレイヤー(=先生)はその管理をする人、これは灰羽連盟でいうまさに「灰羽連盟」の人間。
生徒たちは、生前の業によって戦争モドキで罪を償っている、のかもしれない(適当)。
そう考えると、なかなか深い世界観に思えてきます。
とかってに想像するだけですが。
「登場キャラは年を取る」のであれば、何かしら「卒業」的なものはあるのだろうか。
まぁ、ソシャゲなので多分制作側も考えてない気がするけれど。
世界観的にシリアスな話を出されても…って感じですからね(´-ω-`)b
今回はブルアカのヘイローにこんなバックグラウンドあったら世界観が深くなるかな~という妄想でした@@
ちなみに今回、灰羽連盟のアニメを通してみてみましたが
絵 ×
ストーリー △
世界観 〇
オススメはしづらいけど、刺さる人はに刺さるかもしれないアニメという印象でした。
自分は結構好き。
「世界観を楽しむアニメ」だと思います。
ストーリーはあと1歩でもったいない。
今回のブログ、テーマ「ブルーアーカイブ」に偽りあり?w