土曜日、君のほうが家にきたときに、ゴムが外れてしまい、中に出してしまった。その場はまだ自分の過失についてかんがえてなく、状況の深刻さを理解できていなかった。まずいとはおもったが、子供とか、中絶とかそういった現実的なことを考えれるほど、おちついていなく、また、そこまで大人ではなかった。
土曜の夜にしっかり調べると、危険日で、妊娠の確率が普通にあるという事実を突きつけられた。あんなに頭が真っ白になったのは初めてだった。
何よりも彼女の体に傷をつけるのが怖かったのだ。またあっちの家族に迷惑、迷惑でかたずけられないほどのものをかけてしまう。と思った瞬間にまっしろになった。距離が離れてもいい、どれだけお金がかかってもいい、どれだけ頭を下げてもいい、それで許してもらえて、それで傷つけないのならいいと思ったが、そうゆうわけにはいかない。
本日月曜日、俺は全休をとって、彼女は休みなのにわざわざ出てきてもらって産婦人科にいった。少しケロッとしてる割にやはり弱さがたまに見える彼女を見て、とても不安におもった。そして全部自分のせいで、ここまで苦しめていることに対する謝罪の気持ちがおおきくなった。俺がしっかりしていないから、不安にさせているんだろうと悲しくなった。アフターピルをもらってそのあとゆっくりデートをした。いつも通りの距離、いつも通りの関係。でもこれがいつかなくなる気がして、それは全部自分が弱いからだとおもって、大人になりたい、もっと落ち着きたいとおもった。
彼女と過ごせるようになってから、いろいろなことを経験して大人になった気がしていた。20歳になって、飲み会とかでも少し落ち着いて、大人になってきた気がしていた。
どうすれば大人になれるのだろう。ただただ自分の未熟さに苛立ちを感じる。