もう7年くらい前でしょうか。
母と沖縄に旅行に行ったとき、
「ちょっとここ触ってみてー」って触れた胸。
ころんっとした、飴玉のようなしこり。
「え?これめっちゃあかんやつちゃうん?」
でも病院では動くから大丈夫と言われたらしい。
これやっぱりちゃんと検査した方いいってなって、
大阪に帰ってからマンモ、MRIと触診で検査。
脂肪のかたまりだって言われた~という
母の報告にほっと胸をなでおろした。
生検をしなかったことに多少の疑問は残ったものの、
検査したところは大きい病院やったし、
何より「ガンではなかった」ことを信じたくて、
そして信じてしまった。
その後、普段はまったく音信不通の弟から
悪い夢を見たと電話があり、急に不安になった母は
もう一度病院で検査してもらうことに。
虫の知らせとかゲン担ぎとか、やたらとスピリチュアルな母ですが、
こういうことって実際にあるんですかね?
大丈夫っていわれたけどやっぱり気になるからちゃんと調べて!と
強めにリクエストしたら生検となり、
この検査で乳ガンが発覚した。
検査結果を聞くとき、母に言われて同席した私は
大泣きしてしまった。
母は泣かなかったのに。
なんで?
検査で大丈夫っていうてたやん。
何年も前から乳がん検診行ってたやん。
私ら素人でもわかるしこりもあったやん。
なんで何年もほっといたん・・・?
悔しくて悲しくて腹立たしくて、
出口も答えもない「なんで?」がぐるぐる回って
止まらない涙。
看護師さんが隣の部屋で「大丈夫だからがんばろう」って
慰めてくれたけど、大丈夫とちゃうわ!
ええかげんにせい!!
もちろん病院を替えて、治療をスタート。
母は抗がん剤が信じられないほど効いて
抗がん剤だけでがんはほぼ消失したのですが
今後の懸念をぬぐうために右胸を全摘しました。
こういうことがあってから、私は検査を受けるとき、
ひとつの病院だけにならないようにしていました。
おかげで、今回の私の甲状腺癌も見つかったのです。
人間万事塞翁が馬、ってこのことでしょうか。
母がガンになっていなかったら、
3回も見落とされていなかったら、
私も検査にも行かなかっただろうし、
同じクリニックばっかり行ってただろうし、
甲状腺がんも見つからなかっただろうし。
悪いことも、失敗したことも、次に生かせれば
良いことになるのかな。
でもさ、ポジティブに思えるのも母がいま生きてるから。
死んじゃってたら、そもそも「次」なんてないし。
もし手遅れなんて言われてたら、そんなんじゃ済まないよね。
おかしいと思ったら、すぐに病院に行くこと。
かっこ悪くてもヒーヒー言うて、しっかり診てもらうこと。
やっぱりおかしいと思ったら、別の病院に行くこと。
私たちの経験が、ほかの誰かの役に立ちますように!