明日のあなたと握手する「決断力」 -2ページ目

明日のあなたと握手する「決断力」

今日のあなたは、昨日までの決断でできています。
でも、今日の決断で明日からのあなたを創ることができます。
明日のあなたと握手するために、今日の決断を大切に。

人間の脳は、記憶と思考の両方を行うことが出来る、優秀なコンピュータです。

でも、欠点があります。
あまり重要でないことは、すぐに忘れてしまいます。
記憶に注意が向いてしまうと、思考能力が低下するということです。



心理学者のヘルマン・エビングハウスが実験した、人間の記憶に関する実験。
「エビングハウスの忘却曲線」は、このような結果が出ています。

●20分後には42%を忘れ、 58%を記憶していた。

●1時間後には56%を忘れ、44%を記憶していた。
●1日後には74%を忘れ、 26%を記憶していた。
●1週間後には77%を忘れ、23%を記憶していた。
●1ヶ月後には79%を忘れ、21%を記憶していた。


結局、1時間後には半分以上忘れている、ということです。


これは、何を意味するのか。
「今は忙しいから、あとでやろう」と思ったことは、忘れてしまって結局やらない、
ということにつながるのではないでしょうか?


「あとでやろう」と思うことは、あまり重要ではないと判断したこと。
でもその中には、、今すぐは重要でなくても、中長期的には重要なことが含まれていることが多いものです。


リスクが小さいことは、「思い立ったが吉日」で どんどんやってみましょう!
そうすれば、あなたの脳は「記憶」に余計なエネルギーを使うことがありません。
その結果、思考力が回復し、決断することに良い条件が整います。



もちろん、やみくもに何でも決断して行動しよう!と申し上げているのではありません。
慎重派の方は、リスクの小さいことは まず行動に移してみてから考えることも、大切なのではありませんか?

本当に大切なことを、しっかりと記憶し、考えるために。

 誰でも、決断するときには「失敗したくない!」と思います。

就職や結婚などの、人生上の大きなイベントも。
仕事上でのイエス・ノーをはっきりさせる時も。
小さなことでは、今日のランチを何食べるかでも。
失敗したくないと思います。


 でも、失敗することがゼロ、ということは 現実にはありません。
誰でも失敗しますし、失敗から学びます。
むしろ、本や教育などで教えられたことよりも、体験しないと本当の意味で学び
にならないことも たくさんあります。


 最近は、失敗することを極度に恐れ、決断しない、行動しない方が増えている
ようにも感じます。
受験、就活、婚活も、失敗しないことを大前提として、無難な選択をすることがいいことにように言われたりもしています。
ちょっと行き過ぎではないか?という事例を見かけることも、多くなりました。
 
 きちんと準備をして、決断しても。
もし間違った時には、素直に謝るしかないのです。
心から謝り、許しを乞い。
同じ間違いを二度と繰り返さないことが、大切です。
決断するのをやめよう、と思わないで頂きたいのです。


 そして、あなただけでなく 人生の後輩たちにも。
失敗を恐れすぎて決断しないよう、お伝えいただきたいと思います。

 多くの職場で、新入社員を迎えたことと思います。
誰しも、社会人としてスタートした時点では、分からないことばかりです。
上手くできないことも、たくさんあります。
それでも、仕事を覚えるには 前を向いて努力を積み重ねるしかありません。


 結果論だけで、物事を見ないこと。
「失敗するかもしれない」という恐怖感に、とらわれ過ぎないこと。
新しいテクノロジーが次々に登場する現代社会では、決断して行動することをずっと続けなければいけない。

このことを、ぜひお伝えいただきたいのです。
人はなぜ、徒歩や自転車でムリな横断をするのだろうか。
自動車を運転していたら、信号無視なんかしないのに。

自動車に乗っていれば、車体が護ってくれる。
保険も守ってくれる。

でも徒歩や自転車では、何も守ってくれない。
それなのに、無理に渡ったり、信号を無視したりする。

事故が起こってからでは、後悔することばかり。
信号を守り、無理な横断するのはやめよう。


赤信号で待っている時間は、実は決断力を養う重要な時間。
心を落ち着けて、物事を考える時間に充ててみたい。
今日は、東日本大震災発生から満五年ですね。
追悼や関連する番組や報道が、先日から続いています。

 
大地震や原発事故という「不都合な真実」を受け入れる決断は、どのようにすれば
いいのか?
この視点から、考えてみたいと思います。


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  「不都合な真実」を受け入れる決断をするために


 大地震や原発事故は、「起こってほしくない事実」ですね。

 日本には「言霊信仰」があり、不吉なことを言うとそれが起こる!という考え方が
ずっと根付いています。
結婚式で切れる、分かれる、おしまいという「忌み言葉」を使わないようにして
いるのも、その名残です。


 起こって欲しくない事象が起こると、人間はどうするのか?
怒り、嘆き、悲しみ、我を忘れて 感情のままに行動してしまいます。

 当時の菅首相が原発視察を強行し、災害対策本部で怒鳴り散らしていたことを
ご記憶の方も多いことでしょう。

「いったいどうなっているんだ!」
「責任者は誰だ?!」
「俺が直接指示をする!」
「東電は許さないからな!」
すさまじいばかりの言葉を吐き続けていました。

 菅氏の元々の性格もありますが、一国の総理大臣であってもこういうことはあるの
だということを、しっかりと教えていただきました。


 でも、起こってしまったものは仕方がありません。
どうすれば被害が最小限に食い止められるのか、そのためにどんな行動を取ればいい
のか。
頭を切り替えなければいけないはずです。
東京電力や原子力規制委員会の責任追及も大切ですが、それより先にやるべきことが
あるはずなのです。


 「不都合な真実」が起こってしまったら。
まずは、冷静になることです。
起こってしまったものは、仕方がない。
そう思うより、仕方がありません。

 そのうえで、事実を確認して。
「この状況で、最も良い行動は何か?」と考えることです。
少なくとも、責任者を見つけ出して処罰することではありません。



 「不都合な事実」が起こった時に、責任者を見つけ出して怒鳴りつけることを繰り
返していれば。
人は、不都合な事実を隠そうとします。
うわべだけを取り繕い、何もなかったかのように振る舞います。


 でも、いつかは隠し通せなくなってしまいます。
そして、手遅れになってしまって費用も時間も労力もかけて、後処理をすることに
なってしまいます。
これを「仕方がなかった」とは言えないでしょう。
早目に対処しなかった怠慢だと思います。
私も、こうした事例をたくさん見てまいりました。



 世の中には、自分にとって都合のいいことばかり起こるわけではありません。
部下のミス、子供がテストで悪い点を取った、取引先とのトラブルなどなど。
「不都合な真実」は、あなたの知らないところで起こっています。

 
 でも、「起こってしまったことは仕方がない」と一旦は受け止めないと。
いま以上に不都合なことが、起こりうるのです。
被害が拡大するのです。


 「不都合な真実」を受け入れる決断とは。
まずは、冷静になって事実をありのままに受け止めること。
そのうえで、現時点でどうすることが一番いいのかを考えること。
そして、不都合な真実を知らせてくれたことに感謝すること。

そうすれば、最悪の状態を招くことが無いでしょう。




 
日本プロジェクトマネジメント協会主催のPMシンポジウム2016で、講演することが決定しました。
9月2日に、東京で開催されます。

演題は「真田信繁(幸村)に学ぶプロジェクトマネジメント」。
真田信繁の戦いと生き様を、プロジェクトマネジメントの視点から掘り下げます。

大坂の陣を、ひとつのプロジェクトとして見立てると どういう教訓が引き出せるのか?
あなたなら、この状況でどのように行動するだろうか?

歴史事実をもとに、しっかりと考えていただく内容に仕上げます。

http://www.pmaj.or.jp/index.html