前々号で書いた8日公開の映画を見てきました。

 

 先日、仕事帰りに「マイホームヒーロー」を見ようと思い、朝仕事に出かけました。その日、得意先を訪問した際、映画好きの方から、「ゴールドボーイ」が面白かったと聞きました。この方、気になる映画があると、公開後すぐに映画を見に行かれる方です。ですからこの方の感想は、私の鑑賞する映画選択に、大きく影響します。そこで急遽、見る映画を変更して、この「ゴールドボーイ」を見に行くことにしました。

 

 仕事帰りに通る劇場の、6回有料鑑賞した後に1回無料鑑賞できるチケットがあったので、それを使いました。

 開場時間間近に劇場の券売機で席を指定しようとしたら、まっさら状態。「もしかして独占」と思いながら、券を買って場内へ。開演時間になっても、私以外には誰もいません。これで2回目の独占上映会となりました。そうとわかったので、靴を脱ぎ捨て、リラックスして鑑賞しようと思ったら…。

 

 映画の展開上、緊張しっぱなしの状態。リラックスどころか、ハラハラして見ていました。

 前々号でも書いた通り、子どもが大人を脅すという構成は、「ゴールデンボーイ」と同じ。こんな子が本当にいたらと思うと、ゾッとします。

 おもしろいサスペンスには、最後にどんでん返しがあるのは定番。昔はそれが1回だけだったのですが、最近の映画は残り数十分のなかで、2,3回のどんでん返しがあるのが当たり前。サスペンスはさまざまなところにヒントなどが隠されていることがあり、全編見逃せないのですが、特にこの終盤は、見逃せないだけでなく、頭を回転させないと、物語においてけぼりをくらわされてしまいます。この「ゴールドボーイ」でも同じでした。

 

 この映画は、3人の中学生が大人の殺人者を脅迫する物語ですが、この中学生のなかでも朝陽(あさひ)は特に優秀な子です。終盤、3人を襲う危機に、なぜ頭のいい朝陽が気づかないのだろうと思ったのですが、それも全て計算ずくだったようです。この緻密さ、冷酷さに恐怖を感じました。

 「ゴールデンボーイ」では、最後に立場が守られるのは子どものほうでしたが、「ゴールドボーイ」では果たして誰が勝ち抜けるのか…。それは見るまでのお楽しみ。

 

 

 

《今日の心が動いた》

未来は私たちが今どう生きるかで決まる

   アメリカ合衆国公民権運動活動家/ローザ・パークス