能登半島地震や自民党の裏金・派閥解散など、最近の重大

ニュースが報じられると、どうしても長年の問題を目にする機会が減り、意識が薄くなるものです。

 

今日知人と、舞台劇を見てきました。私は数回、舞台劇を見た経験がありますが、いずれも小規模なものばかりでした。今回見たのは、27人が出演する約90分の本格的な劇でした。その劇の名は、「めぐみへの誓いー奪還ー」です。横田めぐみさん拉致事件を取り上げて、拉致問題の啓発を目的にした公演です。

 

前半は拉致問題の説明の後、シンガーソングライターの山口采希(あやき)さんが、「空と海の向こう」を歌ってくれました。これは拉致問題をテーマにした曲です。そのことを踏まえて聴くと、とても感動してしまいました。よかったら、皆さんも聴いてみてください。

 

 山口采希「空と海の向こう」~拉致被害者全員救出を願って~ (youtube.com)

 

後半は、この劇の脚本・演出を担当された劇団夜想会主宰の野伏翔さんのインタビューから始まりました。この劇の反響や、込めた想いを語ってくれました。

その後に演じられた舞台劇。とてもわかりやすい内容で、スムーズに心に入ってきました。素人がいうのもなんですが、構成がとてもよかったと思います。ただ単に拉致の経過を追うだけでなく、めぐみさんや両親の想いも、劇の中でよく表現されていて、とても見ごたえのある作品でした。

 

私は「舞台俳優」という言葉を聞いたことがあるので、俳優でも主に映画やドラマに出る俳優と、舞台を中心に演技する俳優とがあり、違う分野のものだという感覚がありました。また作品の特徴上、前者の俳優は自然にリアルな演技をし、後者の俳優は場面での思い入れが強い、ちょっとオーバーな演技をするというイメージがありました。ところが今日の出演者のなかに、映画等でも活躍されている顔ぶれがありました。

 

 横田滋さん役    原田大二郎さん

 横田めぐみさん役  菜月さん

 

当事者の想いをわかりやすく表現したすばらしい作品で、とても感動しました。本格的な劇を見たのは初めてですが、舞台劇って、いいものですね。

もし皆さんも機会がありましたら、ぜひご覧になってみてください。

 

 

 

《今日の心が動いた》

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

        鉄血宰相/オットー・フォン・ビスマルク