衆議院選挙は、「政権選択選挙」と言われる通り、今後の政権運営をどこに任せるかを、国民が選ぶ大事な選挙です。今回は、「自民公明の連立政権」と「野党連合政権」の、どちらを選ぶのかが問われる選挙となります。

仮に自公政権でいけば、方針としては今までと大きな変化はないでしょう。しかし、立憲民主党と日本共産党を中心とした野党連合が、政権をとったらどうでしょう。

 

立憲民主党は以前、民主党として政権をとったことがあります。各党から離別した議員が集まった寄り合い所帯で、党内の意見ですらなかなかまとまらず、当時の国民は大きな不満を抱きました。

 

「何でも反対」と言われる日本共産党。党の主張と少しでも違うと反対してきました。つまり、100パーセント、自分たちの主張を通そうとするのです。

しかも、共産党の志位委員長は、「野党連合は社会主義・共産主義社会へと進むためのステップとしての一つの形態」との主旨の発言をしています。つまり、共産主義にかかわらない政策の下で他党と共闘し、まずは政権を奪う。そして政権内で主導権を握りながら、共産主義を目指すということです。

 

そこで、立憲民主党と日本共産党を中心とした政権ができたらどうなるかを、私なりに想像してみました(あくまで私の勝手な想像です)。

 

この連合が政権をとったら、共産党は閣外協力をするとのことですが、形上そのようにするだけで、共産党の影響が閣内に及ぶのは当然です。自分たちが政権を担うために、立憲民主党に選挙協力をするのですから。また、これまでの共産党の手法をみれば、立憲民主党は共産党に振り回されそうです。先程も述べた通り、党内の意見さえまとまられないのに、そこに共産党が入ったら、なおさら収集が難しくなるでしょう。一歩も主張を緩めない共産党との調整に苦慮し、少しずつ共産党の意見を取り入れざるを得なくなるのではないでしょうか。そうなると、どういうことが起こるでしょうか。

 

天皇制を廃止します。共産党が実権の担うためには、自分たちより上に、権力をもつ人を置きたがりません。天皇に全ての権限があるわけではありませんが、目の上のたんこぶはとっておきたいと思うはずです。

また自衛隊を廃止し、日米安保を解消します。すると、国を守るためとして、共産党軍を結成します。共産党が自衛隊を廃止するのは、自分たちの命令を聞く軍隊を置きたいためです。当然、徴兵制も行われるでしょう。また、核兵器の開発もするかもしれません。軍事行為に関しては、他の社会主義・共産主義国家をみれば、よくわかると思います。

仮にここまで進まなかったとしても、政権として方針や政策を、本当にまとめきれるのか、非常に心配です。

 

北朝鮮の拉致事件がマスコミで騒がれ始めた頃、私は、「国家をあげて、そのような非人道的なことが行われるなんて」と、拉致を信じられませんでした。ところがいろいろ学んでいくうちに、それが事実であり、実際にあったことだと理解しました。

 

社会主義・共産主義国家で生まれ、生きている方々のなかには、そのような制度が当たり前と思われている方も、多いのかもしれません。しかし、今の日本で、このような社会主義や共産主義が、受け入れられるでしょうか。また、それを国民が、本当に望んでいるのでしょうか。

よくよく考えて、今回の選挙に行っていただけたならと思っています。

 

 

 

≪今日の心が動いた≫

私たちの感情のなかでもっとも高貴なもの、それは、運命が私たちを完全な無へ押し流すように思われるときでも、なおかつ生きつづけようとする希望である。

                      文豪・ゲーテ(木原武一訳)