衆議院選挙が公示され、マスコミが選挙情勢を報道しています。多くのマスコミが、「野党が議席を伸ばす」との報道をしているようです。野党支持者ももちろんいますが、与党に批判的な方の影響も、大きいように思います。確かに、現政府に対し、不満がある方も多いでしょう。「だから、今回は野党を支持する」と思っている方が、多くいるのだと思います。でもそれだけの理由で、野党を支持して本当によいのでしょうか?

 

私は、「平気で嘘をつく人」「約束を守らない人」は、どうしても信じられません。約束は守れない時もありますが、その場合は理由があれば、許すことはできます。しかし、約束を破って素知らぬ顔をされると、信用できません。

政治においても同じです。どんな立派な公約を並べても、それが難しいことばかりなら、実現の可能性を信じることはできません。実現のために動かなければ、論外です。そうであるならば、その政党を支持することはできません。

 

民主党(当時)政権になった時、私は「最低保障年金」「高速道路料金の原則無料化」「ガソリン税の暫定税率廃止」には、期待をもっていました。多くの方もこの政策実現を望んでいたでしょう。しかし、全て実現しませんでした。その足場さえもできませんでした。

沖縄の米軍普天間飛行場の移設をめぐっても、「最低でも県外」と強調していたにもかかわらず、結局、名護市辺野古へ。これらのことをはじめ、当時国民は、民主党政権に振り回されてばかりでした。

その当時、民主党の幹部だった人たちが率いるのが、現在の立憲民主党。また、国民受けのいい公約ばかりを並べているようです。もし政権をとったら、果たしてこれらの公約を、どれだけ実現してくれるのでしょうか?私には、どれも期待できません。

 

コロナ禍での一人一律10万円の特別定額給付金。当時政府が、生活困窮者に対し、30万円を給付するよう予算まで組まれていました。しかし、公明党の山口代表が直接首相にかけあい、全員に10万円給付する制度に変更しました。しかも急遽、予算の組み換えまでして。これは当時、マスコミでも大きく報道されました。

それを今、共産党は我が党の実績と、アピールしているそうです。以前共産党を、実績を横取りする「ハイエナ政党」と言った政治家がいましたが、まさにその通りです。仮に百歩譲って、当時このことを共産党が政府に訴えていたとしても、ただ口で言っているだけで実績とは、おこがましいのではないでしょうか。

口で言うだけなら、誰にでもできます。それに対し、どう行動したかが重要だと思います。他党の実績をぬけぬけと「我が党の実績」という確信犯的嘘つきが、どんな公約を言おうと、私にはそれを信じることは到底できません。

 

現政府に満足されていない方に、ひとこと言わせてください。ただ単に、現政権に対峙する野党を選ぶのではなく、しっかり各政党を見ていただきたいのです。そのうえで、与党を推すのか野党を推すのか、どの政党に投票するのかを決められるのが賢明な判断だと、私は思います。

 

 

 

≪今日の心が動いた≫

わずかでも「この勝負、もらった」と慢心した瞬間、「目の前にいる相手を叩き潰してやる」と闘志に燃える敵にしてやられる。

    東京五輪卓球混合ダブルス金メダリスト・水谷隼選手著

                           「打ち返す力」より