本年度で令和3年度も終わり明日から、令和4年度が始まります。 最年少タイトル挑戦記録がどうなるとか騒がれていましたが、今から振り返ればあれは空騒ぎのプロローグだったのでしょうか? 殆どの棋士がタイトル挑戦すら一度もしないままで棋士人生の幕を閉じるのが通常の景色になります。 我々はその通常の景色を見すぎてきました。 2つの棋戦の挑戦者決定戦に出ることが決まりメディアも遅ればせながら始動をはじめ、新型コロナの蔓延防止期間が開けると同時に始まった決定戦で2つのタイトル挑戦を獲得して・・・・・新たな将棋ファンを巻き込んで日本列島に藤井フィーバーを又も舞い起こしたのは昨日のことのように感じます。 毎日のようにメディアで報道されニュースにも成り新聞紙上でも第一面で取り上げられて、藤井聡太5冠のタイトル獲得狂想曲が演じ続けられましたが、タイトル挑戦は今年の2月11日・12日と東京都の「SORANO HOTEL」で行われた王将戦7番勝負第4局で幕を閉じることとなりました。 打ち立てた記録など多すぎるので割愛しますが、将棋AIで将棋界が変わったことを印象づける年になりました。

 

初タイトル挑戦から初防衛戦を含めて怒濤のタイトル戦が2年間にわたって繰り広げられましたが、ひとまずは一段落しました。 豊島・藤井の19番勝負とか話題にも事欠きませんでしたが、史上初の10代の5冠王の誕生となりました。 タイトル戦に登場すること7回で獲得も7期とは全てタイトル戦の番勝負で勝利を得ています。 

下で名前の前の赤い点は6月から始まる順位戦のA級在籍を表し青い点はB級1組在籍を表します。 名人・A級の一番下に佐藤康光九段が在籍していますが、このレートでは良くてB級1組普通はB級2組が妥当な所です。 昇級者と降級者の数が限られているために風通しが悪く成績に見合わない棋士も紛れ込んでいますが、既得権益を離したがらないのでA級からの降級者は2名のままです。 降級者数を4名にすれば風通しが良くなり、閲覧者から不審がられない所属棋士構成になります。 A級だけでなくここ一番と言う時に実力を発揮出来ない本人が悪いのですが、レート1811でC級2組に在籍する棋士もいます。 普通レートの1700代の棋士はC級からさっさとB級2組へ昇級していく棋士が多いなか躓いている棋士もいます。 しかし現実的な実力は叡王戦の挑戦者決定戦や王位リーグのメンバーを見てもらえばC級の中の実力者も芽吹いて来つつあります。

ご覧の通りで出口五段や八代弥七段や服部四段や佐々木大地六段など既にA級の実力を有しています。 順位戦でどの組も降級者4名昇級者4名にすると大分風通しが良くなり、若手実力者のやる気も出て来ます。 実力の有るものが実力に応じて上のクラスへいけるようにするのが将棋界の健全化になります。 A級からの降級者が2名のままだと既得権益に拘りすぎと考えられますから、降級者を是非4名にしましょう。