伊藤匠4段の師匠の宮田さんが新人王の授賞式で「酒とギャンブルと女は・・・・」と言ったとか言わなかったとか。 でも現実問題として仲間から声をかけられたりして断れるのだろうか? 本人が根っからの酒好きで博打好きであったのなら師匠の言葉は聞き流すであろう。 

一番大事なのは、将棋に真摯に取り組むことであるくらいに止めておいた方が良かったかも知れない。 新人王と高い勝率を誇り潜在能力の高さは誰もが認めるところで、若いうちから王位戦の挑決リーグ入りをしてトッププロと対局できるのは、自らの力で自分を磨けるレベルまで引き上げられたと言う事の証左である。 過去に天才だと世間に注目される棋士は誕生したけれどトッププロと若くして盤を挟んで自分を磨き上げる機会が得られなかったので忘れ去られて消えてしまった棋士も多くいる。

 

やはり将棋は良く言われるけれど、将棋の神さまに好かれることも大事な要因である。 言葉では説明しにくいけれど、「何か持っている」とは手垢の付きすぎた言辞であるが将棋の神さまに好かれている棋士に向けられる最もよく似合う言葉である。

 

伊藤匠4段も藤井竜王と同じ匂いのする棋士で、それだけ期待されるに相応しい結果を残せているから話題に上るが、ここ2年ほどの結果で立派な大輪の花を咲かせるかどうかが決まるので本人も自覚しているようである。

 

八代弥七段 佐々木大地五段は、棋士の強さを表すレーティングで10位前後にランクされるようになっているが、順位戦は最下層のC級2組に所属している。 ここ一番と言う時に勝つチャンスの高い相手に負けているから順位戦で昇級出来ないでいる。 20代前半でタイトル挑戦に縁が無いとタイトルとは無縁で棋士人生を終える場合が殆どである。

トップ棋士と対局する機会が少ないと自分の才能を開花するチャンスも低くなるのでより一層将棋道に邁進して貰いたい。