必然の結果というか、今までのプロ棋士が安泰で無くなり淘汰の対象となりつつあるのではと思う。 今必要なのは新しい才能であり、古いたたき上げの才能は将棋のトップ棋士の対局では、淘汰されている。 将棋盤と駒で棋譜並べをして、定跡や手筋を中心に将棋を勉強するのは、初心者には必要なルーティンになるが、タイトルを目指す棋士やタイトル戦を解説する棋士には、将棋普及の足かせになりかねない。 

下の表は若い棋士から年齢順に24才までの棋士の一覧であるが、名前の左の赤丸は勝率7割以上を表している。 27才28才の佐々木勇気七段・八代弥七段は、レート上位であるが勝率も7割を超えています。 A級で威張っている化石のような棋士よりも結果を残しています。 25才を超えると棋士としての枠組みが出来上がっているので余り期待は出来ません。 下の表にはギリギリで載せていませんが、近藤誠也七段も勝率は7割以上です。 

形勢判断で、駒の損得とか駒の働きとか・・・・・そう言う時代では無くなっています。 それと将棋の神さまがお友達で無いと風が吹きませんので、将棋が強くなってタイトルを取るのには、複数の要因が絡んできます。 若くして将棋のプロとなることが今も昔も大変重要である事には替わりません。 そしてベストなツールで将棋の研究に打ち込むことですね。

 

表の棋士でタイトル戦を経験しているのは、本田奎五段・藤井聡太三冠の二人だけです。 上の表より年齢が上の方で、千田七段がタイトル挑戦の経験をお持ちです。

中村七段は、王座のタイトル保持の経験があります。 菅井竜也八段は、王位のタイトル保持の経験があります。 斉藤慎太郎八段は、王座のタイトル経験があります。

永瀬拓矢王座は、タイトル戦の出場回数は、8回でタイトル獲得は4期です。 豊島竜王は、タイトル戦登場16回でタイトル獲得は、6期です。 竜王戦を防衛すれば、7期になります。 棋戦の本戦に出て来て、挑決リーグなどを経てタイトル戦の挑戦者になれるのですが、豊島竜王も永瀬王座も何度も壁に跳ね返されています。 しかし今は新しい将棋の時代の幕が開いています。 言い換えると若手で意欲のある棋士ほど、タイトルに近いと言える時代になっています。 棋王戦・王将戦・竜王戦は若手でも勝ち星が偏る時期が上手く来ればタイトルに挑戦できます。 そして運良くタイトルを獲得できれば、地位が棋士を作り偉大な棋士へと繋がることも可能です。 将棋AIソフトが将棋の新しい時代の幕を開けました。 幕が開いた後の舞台に登場するのはどんな棋士になるのか興味があります。 以前にも書きましたが、現研修会員・奨励会員の中から出て来そうです。 上の表で表示されている棋士の中から出てくる可能性もあります。