何回か見たことのある夢を見ていた。教室にいて、自分だけが時間割を持っておらず、次にどこへ移動したらよいのかわからないのである。
最初、兄と宿屋に泊まっていて、荷物を整理していた。
というか誰かが勝手に私のかばんを開けているので、
「これは私の持ち物です。」
と言って返してもらったのだが、その時点で学生たちが部屋に入ってきて、みるとそこは教室になっており、兄はいつの間にかいなくなっていた。
彼らは高校生より大人びており男女共学であるようだが、中にとびぬけて子供っぽい子も交じっておりどういう年齢構成なのかわからない。
どうやらこの日が初日のようで誰もが初対面らしいが、問題は私だけが時間割も教科書も持っていないことで、幸い筆記用具はあるのでノートだけは取ることができる。
いきなり日本史の授業が始まる。
大昔の学校の先生みたいに顎髭のいかめしい教師だ。
我々は実際には幕末から近代史にかけては駆け足で、ろくに授業を受けたような記憶がないのだが、夢の中では幕末の大変小さな事件を取り上げて、それがどのような要因から起こったことなのかを掘り下げることによって、話を全体につなげようという試みのようだった。
これは架空の事件なのか、というくらい聞いたこともない事件なのだが実に様々な要素が絡んでいる。
こういう授業は面白いかもしれないと思うと同時に思ったのは
「よかった。教科書使わなくて済んだ。一時間目はこれでクリアーできる。」
次は女性の先生が入ってくるが、いつの間に前の授業が終わったのか覚えていない。
教室は移動せずにいるのかと思うとテーブルが丸テーブルになっている。
移動したのか?
いつの間に???
彼女は地図を二枚配り、小さな地図に載っている場所を大きな地図の中から探せという。
小さな地図は海岸沿いの一集落を表しているようで
「なんだ、海岸沿いなら簡単じゃないか。」
と思うが全く見つけられない。
何だろうジグソーパズルではあるまいに。
いつの間にか我々は粘土の様なやわらかい材料の物でクリスマスの飾りのようなものを作っており、私の隣にほかの学生より飛びぬけて幼い感じの子が座っている。
その女の子は器用にいろいろな形を作りながら話しかけてくるが、途中で体調が悪くなってしまい保健室に連れて行こうとすると聖歌隊のような子供たちが列を作って入ってきて、彼女を中に入れ彼女は元気になって歌いながら彼らとともに教室を通り抜けて出て行ってしまう。
彼女を見送っているうちに、いつの間にかまた場面が変わっていて、我々は床にぺたんと座って大型スクリーンを眺めており、野生動物の生態に関するレポートを見ているらしかった。
私はTVをじっと見ている間に我慢できなくなって、今のうちに職員室を探して時間割をもらってきたほうがいいのではないだろうかと思った。
一番前に座っている眼鏡の学生に小さな声で次の授業の教室はどこだと尋ねる。
「誠に申し訳ないが、私は時間割を持っていないので職員室に行ってもらってこなければいけないんです。この授業中に戻ってこれなかったら次の教室にいきたいのだが、次の授業はどこで何をするんでしょう。」
すると学生は画面に見入っているのを中断されたため非常に気分を害している様子で
「何の準備もしてないなら、なぜここにいるんですか。自覚が足りないんじゃないんですか。」
ときつい声で言い、結局次の授業は何なのかを教えてはくれなかった。