今朝、とても早く目が覚めてしまって、ひどく汗をかきながら夢を見ていたんだと分かったのである。
私たちは暗い街角を歩いていた。
まだそんなに遅い時刻でもないはずなのに、この町は異様に暗いのであった。
普通、街中であればどこかしらに街路灯があって、真っ暗という事はないと思うのだが、見事に真っ暗であって、大きな建物が立ち並んでいるのだが建物にも明かりは一つも灯っていない。
「私たち」というのは、私と見知らぬ10歳くらいの小柄な少年であって、私はこの少年の名前も知らないのだが、なぜだか行動を共にしているのだった。
道は碁盤の目のようにまっすぐにどこまでも続いており、銀行か庁舎かと思うような実に味気ない四角四面な建物が並んでいる。
どこまで行っても人の気配がなく物音もない、我々はやたらと長いまっすぐな道を目的もなく彷徨っていた。
我々が向かっている道の先に、ぽっとオレンジ色の小さな光が見えたと思ったら、いきなり閃光がさく裂し、川が流れるように光の渦が道を流れてきた。
私はなぜかこの光に当たってはいけないと思い、少年の手を引いてどこか隠れる場所を探して走り出したのだが、建物はすべてしっかりと扉が閉ざされており、窓は高くてこじ開けることができない。しかも建物が隙間なくびっしりと立ち並んでいる。
町は大きな区画のブロックに分かれていたので、光の流れが来る方向を避けて一番近い角を曲がるためには、くるりと向きを変えて今来た道をかなり後退しなければならない。
私たちは懸命に走り、ついに一つの建物の通用口のような、あるいは駐輪場のような「曲がった角」を見つけて飛び込んだ。
我々がそのくぼみのような曲がり角に飛び込んだのとほとんど同時に、光り輝く洪水のような流れが道いっぱいに押し寄せてきて、その流れの先頭にバスケットボールの試合中と思われるオレンジのユニフォームの黒人青年が倒れたまま流されていたのだった。
次から次から何かのスポーツの最中と思われる姿勢の若者や、サーカスか何かのイベント中だったと思われる衣装を着けたピエロのような人々が、ポーズをとった姿勢のままで流されてきた。
この時点で、ああ、私たちはお祭りの会場に向かっていたんだった、と思ったのだが
その会場で何があったのか全く理解できないままに目が覚めてしまったのであった。