｢ウルトラ兄弟物語｣
残念ながら、手持ちの書籍では、当時物は所蔵しておらず、復刻版からの紹介です。
当時、子供の私は漫然と｢かたおか徹治｣氏の描く、この｢ウルトラ兄弟物語｣は、｢内山まもる｣氏の描く｢ザ･ウルトラマン｣の二番煎じな印象でしたが、実はこの｢かたおか徹治｣氏は、｢内山まもる｣氏のアシスタントで、内山氏がスケジュール的にウルトラ漫画を描けない為に、抜擢されたそうな。
それ故、内山ウルトラ漫画オリジナルの、｢ジャカル軍団｣も本作品に登場していたりします。
内容は、変な方向にハード(笑)
伝説の｢酔いどれ新マン｣も、この作品で登場です。
むぅ…(笑)
設定が、おおらかな時代のせいもありますが、結構場当たりてきな展開や、設定も多いです。
｢ウルトラの父｣の兄、｢ウルトラマンジャック｣!?
宇宙警備隊の、隊長選出の一場面ですが、まずは名前｢ウルトラマンジャック｣…
現在では、｢帰ってきたウルトラマン｣の通り名として使用されておりますが、本来は｢ウルトラマンタロウ｣の初期設定名！
｢11の必殺技｣を持つ事より、この名前が検討されておりましたが、当時の犯罪事件が往年の｢切り裂きジャック｣を連想させる事より、名前がお蔵入りとなりました。
その後、巡りめぐって｢帰ってきたウルトラマン｣の通り名になる訳ですが、設定かたまるまでは、色々流用されました。
因みに、漫画の劇中シーンでも｢若き日のウルトラの父｣はそのまま｢父｣ってのは、何とも(笑)
(現在では、本名｢ウルトラマン･ケン｣と判明しております。)
その後、ウルトラの星を巻き込む兄弟喧嘩に発展する訳ですが、かたおか氏の漫画は｢ウルトラマン｣のヒーロー性を語るには、微妙な大人な感じがあるのは良いのか悪いのか？(笑)
種族関連については、レット族エピソードは割りと登場!!
他種族は、詳細未定だっただけに、作品に出せないか(笑)
後先考えない展開が多く、連載漫画内でも矛盾が多いのですが、ウルトラ好きには、外せない作品の一つですな。