父の33回忌 | やんばるを楽しむ日々

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沖縄本島北部(やんばる)の自然を楽しむ日々を綴っていきたいと思います。

 

 

 

 

今日は実家の父の33回忌の法事だった。

最後の法事なのでお祝いとして赤飯や赤い色のものを供える。

ところによっては祝儀袋を持ってくるとか。

33回忌が終わると亡くなった人はカミさまになるらしい。

 

線香は平お香。

一本に6つの溝がついていて、実家では縦に二つに割って使う。

 

ウチカビ(紙銭)も法事にはかかせない。

古銭が型押しされていて、これを燃やすことであの世に送金ができる仕組み。

 

お客さまにはまず線香をあげてもらい、なかみ汁、赤飯、折詰などのお膳を出す。

その後の儀式はいたって短かい。

底に水を張った専用の容器の中でウチカビを燃やす。

 

その後、容器の中にお供え物を少しずついれ、

みんながあげた線香も乗せ、仏壇に飾った花もいれ、

それを屋敷の外に持っていってこぼし、ウートートーして法事は終わる。

それからはみんなでおしゃべりをしたりお茶を飲んだり。

 

床の間が寂しかったので、弟が育てたツバキの小さな鉢を置いた。

 

親戚のおばさんが伊江島のピーナッツを使ったジーマミー豆腐を作ってきてくれた。

モチモチしてコクがあって美味しかった。

 

私の故郷では「グソウやアマダイ」といわれていて、

つまりあの世は家のひさしほど近いところにあるという意味で、

ご先祖さまはそんな近いところから子孫を見守っているのだとか。

 

末の弟以外は兄弟みんな父が亡くなった年齢を越えた。

母を含めて兄弟・孫たちがそろって法事が出来たことはよかったと心から思う。

父は大工の棟梁だったので、

カミさまになってもきっと忙しく働いているに違いないとみんなで笑った。