先週末は、THE ICEの現地組の皆様のレポを追っていて、行けばよかった行けばよかった行けばよかった、と思いながら過ごしていました。本当に素敵なショーだったようですね。
でも現実問題、行きたい公演に全部行くのは時間的・体調的・金銭的に無理があるので、そこはあきらめが肝心。
とりあえず、9/16(土)19:30に放送予定の、CS日テレプラス「LOTTE presents THE ICE 2017 完全版」を楽しみにします。
そういえば火曜ユアタイムでの大ちゃん、左目のめばちこがまだ少し残ってましたね。近畿ではめばちこ、関東ではものもらいですけど、実家のある熊本ではお姫さま(もしくはおひめさん)と呼んでました。いろんな言い方があるもんです。

 

 

手裏剣  手裏剣  手裏剣


さて、今日のテーマは写真展。完全に自分の記録用です。
6月、7月に行った写真展のうち、一応記録に残しといたほうがいいやろと思うものを紹介します。まだ開催中の展覧会は最初の二つだけです。

 

■百々俊二写真展「A LIFE 1968 - 2017」
会期: 2017年7月7日(金)?9月10日(日)※月休(祝日を除く)
会場: Gallery 916(港区海岸1-14-24 鈴江第3ビル 6F)
時間: 11:00~20:00(土日・祝日は18:30まで)
入場料: 一般 800円、大学生・60歳以上 500円、高校生 300円、中学生以下 無料

http://gallery916.com/exhibition/alife1968-2017/

百々俊二(どど・しゅんじ)は1947年、大阪府生まれ。1970年、九州産業大学芸術学部写真学科卒業。主な受賞歴に、日本写真芸術学会芸術賞(2007)、第23回写真の会賞、第27回東川賞(2011)などがある。2015年、入江泰吉記念奈良市写真美術館館長に就任。

本展「A LIFE 1968 ? 2017」では、百々の原点となる貴重な初期作品「佐世保」から新作のデジタル作品「春日山原 始林」まで、50 年もの長きにわたり種々様々な表現で生み出された作品群の中から、厳選された 300 点 余りを展覧いたします。 膨大な写真群によって浮かび上がる自身の私小説のような軌跡を、是非ともこの機会にご高覧ください。


70歳のベテラン写真家の回顧展。わしは今回始めてこの方の作品を見たのだが、あらためて、写真というのは時代を映すのだなと、当たり前のことながら再認識しました。特に60年代後半から70年代の写真が多く展示されていて、闘争の写真とかあったりするのですが、わし個人的には、筑豊の炭鉱町での写真がぐっときました。
以前、炭鉱の歴史とかいろいろ調べた時によく見たのと同じような写真がそこにあって、あーこの子供は今はおっさんやなー生きとるかなーとか、町がやっぱ黒いなーとか思いながら写真見てました。この時代は筑豊の炭鉱が閉山に追い込まれている頃で、1976年に貝島炭礦が閉山したのを最後にすべての炭鉱が閉山していますので、彼の写真に写っている炭鉱の町は、本当に最後の姿であり、今ではすっかり様子が変わっているはずです。
他にも昔の大阪の町とか、70年代の沖縄とか、その時代の一瞬を写し取っていて、今ではすっかり様変わりしているであろう、そして登場している人々の多くはこの世にはもう存在しないであろう時間の流れについて、しばし思いを巡らせました。

以下はわしが会場で撮ってきたスナップ写真です。

 

 

 

 

 

 

 

こちらは会場からの外の眺め

 

 

■メルセデス・ベンツ アート・スコープ2015-2017─漂泊する想像力 
会期: 2017年5月27日[土]- 8月27日[日]
会場: 原美術館(品川区北品川4-7-25)
     ※品川駅高輪口から無料送迎シャトル運行(会期中の土・日・祝日)
時間: 11:00am - 5:00pm(水曜は8:00pmまで/入館は閉館時刻の30分前まで)
休館日: 月曜(祝日にあたる7月17日は開館)、7月18日
入館料: 一般1,100円、大高生700円、小中生500円(土曜日は小中高生の入館無料)

http://www.haramuseum.or.jp

「メルセデス・ベンツ アート・スコープ」とは
原美術館が2003年からパートナーをつとめる「メルセデス・ベンツ アート・スコープ」は、日本とドイツの間で現代美術アーティストを交換して交流をはかるメルセデス・ベンツ日本の文化・芸術支援活動で、1991年から続いています。

日本から2名、ドイツから1名が新作を発表
本展に参加する3名は揃って新作を発表します─泉太郎(いずみ・たろう/2016年ベルリンへ派遣)はどこか不思議な映像インスタレーションを、メンヤ・ステヴェンソン(Menja Stevenson/2015年東京へ招聘)は「Japan」の現在と伝統の中から着想を得た写真やモノタイプなど多彩な作品を、そして招待出品の佐藤時啓(さとう・ときひろ/1993年「アート・スコープ」に参加)は、90年代に一度作品化した東京の街を再び(しかし違う手法で)撮影した写真作品で、過去と現在を対置します。

どんな展覧会か
作風・スタイルは異なりますが、3名のアーティストはいずれも本展に向けた制作のためにカメラを持って街へ出ました。東京あるいはベルリン─街の中を漂泊するアーティストの想像力が創り出す三者三様の世界をご鑑賞ください。
【出品アーティストと作品について】
泉太郎(映像インスタレーション)─映像を織り交ぜてどこかおかしい空間を創り出す
メンヤ・ステヴェンソン(写真、モノタイプなど)─異文化の《いにしえ》と《いま》を観察する
佐藤時啓(写真)─カメラで切り取る《自分》と《東京》のビフォー/アフター

 

佐藤時啓「An hour exposure 1990/2017 Tokyo - Shibuya」2017 年 写真/2 点組


個人的にはイマイチで入場料の元がとれていない。宣伝で佐藤時啓さんの写真が出てて、これを見たいと思って行ったら、わし的に見ごたえがあったのはほんとこれだけだった。原美術館の展覧会にはけっこう足を運んでいるが、長らく満足できたことがない。毎回思うのは、「え、これだけ?」。なんかいつも尻すぼみな印象。スペースがそれほど広くないのだから、もっと絞ったら?と思う。まあ、今回はコレクション展なので、テーマを求めても仕方がないけどね。今回は帰りにベンツによる無料送迎を利用したので、入場料はそのタクシー代だと思うことにしてます。
ちなみに同美術館、展覧会は物足りないくせに、期間中の特別イベントは毎回なかなか気が利いているのも特徴。ちなみに今回の会期中に予定されている小尻健太さんのダンスパフォーマンス、申し込んだのですが、キャンセル待ちとなりました。トホホ。
次回の田原桂一「光合成」with 田中泯展は期待したいと思います。あと、この美術館のホームページ、毎回開くたびにイラッとします。使いにくいし。まじで。予算の問題があってリニューアルできないとか?

 

 

以下はすでに終わってます。

 


■ TOPコレクション 『いま、ここにいる』 平成をスクロールする 春期
会期: 2017年5月13日(土)~7月9日(日)
会場: 東京都写真美術館(目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内)

https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2772.htm

TOPコレクションは、34,000点を超える東京都写真美術館の収蔵作品のなかから、毎年ひとつの共通テーマで、3期にわたり作品を紹介する展覧会シリーズ。リニューアル・オープン後、最初となるテーマは「平成」。平成期を代表する9名の写真家-佐内正史、ホンマタカシ、高橋恭司、今井智己、松江泰治、安村崇、花代、野村佐紀子、笹岡啓子の作品に焦点を当て、それぞれの写真家の平成とはどのような時代なのかを考察する。

 

ダヤニータ・シン展のついでに立ち寄ったら、けっこうわし好みの写真が多くて、つか個人的にはダヤニータ・シン展より気に入った。
今井智己のこれとか。

 

こちらより転載 http://www.takaishiigallery.com/jp/archives/8739/

 


■総合開館20周年記念ダヤニータ・シン「インドの大きな家の美術館」
会期: 2017年5月20日(土)~7月17日(月・祝)

会場: 東京都写真美術館

https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2778.html

今、世界で最も活躍の著しい写真家のひとり、ダヤニータ・シン。東京都写真美術館は総合開館20周年記念展として彼女の展覧会を開催いたします。 欧米雑誌のカメラマンとしてキャリアを開始したダヤニータ・シンですが、徐々に外国人が望むエキゾチックで混沌とした貧しいインドのステレオタイプなイメージに疑問を持ち、1990年代後半にフォトジャーナリストとしての仕事を完全に辞め、アーティストとしての活動を開始します。
ダヤニータ・シンの作品は視覚的な小説とも呼べるような、ドキュメンタリーとフィクション、夢と現実、不在と実在が綯い交ぜになったユニークな世界を展開しています。近年は移動式の「美術館」を考案し、全体を〈インドの大きな家の美術館(Museum Bhavan)〉と名付けました。詩的で美しい世界のなかに、現代写真・美術が抱える美術館システムやマーケット等の問題、現代社会におけるセクシュアリティや、格差、階級、ジェンダー、アーカイブ、情報等の様々な問題が示唆されています。また、従来の写真や写真集という概念を軽々と超えて、写真というメディアの新たな可能性を切り開いています。彼女の作品は今後の写真のあり方を考える上でも示唆に富むものです。


 

 


■大同朋子 『SPOMIN_crime and punishment』
会期: 2017年7月12日(水)~7月29日(土)
会場: 新井薬師 スタジオ35分(中野区上高田5-47-8)

http://35fn.com/
<旅の道中で撮影した“社会的な記憶”の断片>
大同朋子は1990年代後半よりニューヨークを拠点に活動している写真家。白黒フィルムに特化した製作は一貫しており、主にアメリカ、ヨーロッパ各地で作品を発表している。
本展タイトル「SPOMIN_crime and punishment」の“SPOMIN”とは、スラブ語で“社会的な記憶”を意味する言葉。“社会的な記憶”が、現在にどのような影響を与えているのかという興味が、2014年からスタートした「SPOMIN」シリーズのコンセプトの軸となっている。
本展では、2017年1月、シベリア鉄道での旅の道中で撮影された写真を展示。“社会的な記憶”の断片であり、また多元な歴史的背景を持つロシアのモスクワからウラジオストクの場所に対して、大同の内的反応がイメージとなった作品が展示される。