くそったれ!くそったれ!なんて罵倒しながら、歩いていたら、

虚けた人間が、はたとなにかに気づき、ワタクシを妙に意識しはじめた。


帰り道だった。

家を知られてはならぬ。それが第一に私の頭を過ぎったことだ。


DASHした。


虚けていた人間が覚醒したのだ。


すごい速い。


速いが、さんざん虚けていたツケがまわったのだろう。途中で挫折したようだ。



ホッとした。