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太刀銘 菊水紋 湊川神社 正直
昭和十八年十二月日
長さ70センチ・反り2.2センチ・佩鐶欠・猿手欠・ハバキ留め
佩鐶が無いのは居合道などの武道家が意図的に取り除いたと思われる。
軍刀を語る会会員様 所蔵

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鮫皮を使用していない。


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菊水紋 湊川神社 正直の銘


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昭和十八年 十二月日・茎尻に番号刻印有(ある茎とない茎がある)


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菊水刀の証 菊水紋のハバキは手掘り。


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青葉茂れる桜井の里のわたりの夕まぐれ木の下かげに駒とめて世の行末をつくづくと偲ぶ鎧の袖の上に散るは涙かはた露か
後醍醐帝の忠臣、楠木正成公を御祭神とする湊川神社で鍛錬された菊水刀は靖国刀と並び精神的な魅力を感じる御刀である。



この菊水刀は無残にも佩鐶が無くなっている。おそらく武道家が抜刀するさい邪魔なため取り除いたのだろう。

以前は試斬家などの武道家は軍刀を粗末に扱うイメージがあり、あまりよく思っていなかったが、先生の講義などを聞いているうちに武道家は軍刀を正当に評価する方々という事が解ってきた。

新刀(新々刀も含まれると思われる)や新作現代刀は試刀に適さないものが多いそうである。
使い物になる刀は一枚鍛えの古刀と軍刀だそうだ。
柄巻きにしても美術刀剣界が使っている柄巻き師が巻いた柄は直にボロボロにゆるくなり使い物にならないようである。

所詮、美術刀剣界など見せかけだけの骨董的な愛玩から評論しているのに過ぎないのではないだろうか?

上記の菊水刀や靖国刀も美術刀剣界お得意の玉鋼、折り返し鍛錬、皮心鉄の日本古来の作刀法などといわれているので最近は見る目も変化した(精神性では素晴らしい御刀だと思う)

※一般的には、刀といえば玉鋼から造ると思われていますが、実際には室町時代以前の刀、古刀(ことう)の造り方は、ほとんどわかっていません。


日本刀の常識を問うhttp://www.k3.dion.ne.jp/~j-gunto/gunto_033.htm