地元の本屋。


はがきととある雑誌を購入して、自分の机に向かった。



携帯もまだ出始めだった頃、流行っていた出会い系の雑誌。


それに文通相手募集のはがきを出したのだ。



私の記事を見てくれて、手紙をくれた数人の男性と文通をはじめて

その中の高校三年のAと付き合おうということに。



文通と、お互いのプリクラだけなのに付き合うってなに!?

しかも会ってないのに、と、今なら本当にバカだなと思うけど

当時の私は真剣そのもの。


初カレだ!!と舞い上がって、毎日ベル、毎日電話。


近くに住んでないから、会えないね。いつか会いたいね。


なんて、電話の向こうから聞こえるプリクラでしか見たことのない、彼氏の声に

”私恋愛してる!!”って感じてました。




しかし、いつか会いたいといわれても内心は複雑。


だって、プリクラ光で飛ばして、撮るときだけアイプチ使って目を大きくして

かなり詐欺ってたから。


現実はこんなんです、残念!!

会えるわけねぇ!!




この頃は、毎日ストレッチやダンベル体操を頑張って

髪はストパーかけたり、薄化粧したりしていい方向に自分を磨いてた(つもり)んだけど。


それでもまだまだブスで、自分を磨く時間より絵や漫画を描いてる時間のほうがはるかに長いせいか、

効果はゆっくり。


学校では相変らずのヲタっぷりで、男子と話すなんてありえない。

女子も、イケイケの子達からはキモイ扱い。



それでもAがいるからいいや。



そう思ってたのもつかの間。

Aが次第に変態振りを発揮しはじめ、

電話口では毎回TELエッチを要求。しみのついたパンツを送れだの、エロい写真を撮って送れだの言ってきたため、別れることに。



このとき高校1年、春。


2ヶ月という短い期間のカレでした。





この頃、私の体はウエストひねり効果かおなか周りが痩せ始め

成長期効果か、胸がでかくなり始め、なかなかいい体系になってきてた。




メイクも周りの子を見て研究して

平日はビューラー、ナチュラルなマスカラ。

薄いファンデに、透明リップ、眉毛を整える程度に。


制服のスカートは自分の足が一番綺麗に見える丈で、髪は肩くらいのさらさら長めボブ。



化粧は徐々に濃くなっていくけど(それでも薄め)、ここで私の基本スタイルができあがったのだった。




つづく







手入れしてないボサボサの髪

ぽっちゃり肉がついた体と顔

めがねの奥の腫れぼったい目

ダサい服



何もかもが理想とかけ離れてる!!



よし、まずはダイエットだ!!



人生初のダイエット。


知識も何もない私は、とりあえず食事の量を減らすことからはじめた。



自分の容姿にショックを受けたおかげで、

順調にすこしずづだけど体重を減らしていった。



このダイエットと同時にしてたのが、アイプチデビュー。

使うと目が少し大きくなって、感動した私は

二重を癖付けする!のを目標に24時間アイプチをしてた。


朝起きて顔を洗ってアイプチ。

夜寝る前にもアイプチ。


このアイプチによって、必然的に一日に鏡を見る回数が格段に増えた。


友人に「最近顔違くない?」といわれようが、クラスメイトに「あの子アイプチw」といわれようが、

二重になりたい一心の私は聞こえないふりでアイプチ三昧。





しかし、特に劇的に容姿は変わらないまま、卒業。




これじゃいかん!と焦った私は、春休み中

食事を減らす→食事を殆どとらない・水を大量に摂取する


という不健康な方法で5キロ落とした。


アイプチも、ヘアピンでぐいぐい瞼を押したり頑張った。




だけど、こんな私を待ってた現実は。



急激なダイエットでやつれた顔と

栄養不足でふらふらな体

そして、アイプチのやりすぎで伸びて炎症を起こした瞼



すっぴんの状態は以前の私より酷いブス。

化粧をしないとごまかせなくなってしまった顔。







残り数日の春休みは、アイプチはやめて軟膏をつけた。

食事は、一日三食少なめだけど食べることに。



幸い、炎症も伸びた皮も治ってきて

瞼の肉に埋もれてた、奥二重の線が目じりに少し出てきて感動!



まだまだブスだけど、少しだけ自分に自信が持てた私は

ある行動に出た。




つづく




恋するのはいつも漫画のキャラ。


現実の男子を好きになっても、片想いのまま。


自分は一生両思いなんて無理で、想いを告げたところで100%振られるのはわかってる。



クラスで一番地味で、ブスで、ヲタ丸出しの中学時代。

鏡を見るのは大嫌いで、何日も自分の顔を見ないなんて当たり前。



だけど、漫画のような恋愛がしてみたい!!

人並みに恋がしたい!


そんな思いでいっぱいで、嫌だけど、見たくないけど

鏡の前に立って自分の顔をまじまじと見つめた。



中学三年生の秋。



ここがスタートだった。