ADCC2022の新テク アームサドル | 柔術新聞

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柔術の事について書いていきますね。

 

 

~Arm Saddle

ADCCで頻出した新しめの技術を追っていきますね

 

発想自体はホジャー・グレイシーや日本だとトライフォースの澤田選手等イニシエからありますが(元々はホレッタ?)、現在広まっているのはダナハー門下のロバート・ディーグル発祥。

 

主に新技術への連携を目的としてこの2~3年意識して使われている型が「アームサドル」です。

 

相手の肩周りを自分の腕でこういう組み手でロックするのが「アームサドル」です。

 

クレイグ・ジョーンズとかがしょっちゅうやってますね。

 

 

 

 

 

 

 


ここからは主にキムラや十字を囮にしながら潜っていく訳ですが(もちろんキムラとかで極まれば話は早い)、Kガードやバックサイド50/50等の新世代足関節技術との連携が抜群なので、重宝されている訳です。

 

 

 

ミヤオもやってますね。

 

余談ですが、こういう新技術に接するとき、「昔からある」「誰々がもうやってる」と考えるのはあんまり生産的な事と思えず、個人的には好きでないです。

 

だいたい細部やゴールが違いますし、なによりも海外トップ勢がなにかを似た型でいっせいにやり始めるのは、「ダナハーあたりの誰かが教えたり、トップチームの誰かが使い始めた」技術である可能性が高いです。

 

こういう場合自然に醸造されたなにかイニシエの技術である可能性は極めて低く、誰かが戦略的に改良し、しかも現在の環境に合ってるという事こそが重要であると思っています。

 

もちろん技の歴史を追ってるとかの場合はその限りではありませんが。