みなさんお気に入りの柔術魂って何巻でしょうか?
僕は1と4と6を偏愛しています。
レオジーニョが出ていたり、現在に至るまで使っているようなテクが収録されていたり、また興味深いテーマで統一されていたりで、大好きですね。
しかし個人的に、ついに最高傑作が出たように思いますよ。
MAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAD!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!11
柔術魂の奇跡の新刊登場!!!!!!!1
しかも内容見て下さいよ!!!
現代柔術にド正面から対峙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1
ClaAAAAAAAAAAAAAAAsH!!!!!!!!!!!!!!!!!!!111111
これぞ柔術専門誌の実力ですよ!!!
やっとじゃないですか・・・、国内の活字でちゃんと取り上げられたの。
誰かがまとめなきゃ!!
現代を生きる僕らに出来る事の一つは、今この時を克明に記録することだと思います。
こればっかりは先人よりも、後世の人達よりも、僕らが一番上手くできるはずですよね。
そうやってその時その時を積み重ねていって、はじめて歴史というものになるんだと思います。
だから、全力で今を生きよですよ!!!!!
CARPE DIEM!!!!!!!!!!!!!!11
僕は思い出話や昔話は好きでないですが、歴史は大好きです。
ロマンがありますよね。
歴史に感動するのは、その時代を必死で生きた人間の記録であるからだと思います。
僕らと同じ時代を必死に生きる柔術家の生き様がここに!!!!!!!111
HISTOIRE DU JIU-JITSU !!!!!!!!!!!!!!!!!!
特に苦労話に涙せずとも、ここに取り上げられたる柔術家渾身の技術を見て、それらが生み出された背景に思いを馳せれば、好きでやってるとはいえ苦難と犠牲の日々。
「一体こんな技どうやってできるようになったの?」という素朴な疑問の裏には、孤独な孤独な幾星霜。
柔術家はコトバではなくワザで語る!!!
人生をかけたワザを存分に味わいましょう!!!!!
OK!!!!加古拓渡選手のベリンボロ超絶解説GO!!!!
まずありがたいのは、ベーシックなベリンボロのムーブを、もうこれでもかとばかりに徹底的に完全詳解してくれていることです。
いやいやこれは凄いです・・・。
僕ベリンボロの解説動画は本当にあらゆるものを見ましたが、この誌面とDVDは、間違いなく世界一分かりやすい解説になっていると思います。
ハファエル・メンデスのベリンボロ動画よりも一億倍分かりやすいです。
なんだこれなんだこれ!!!
こんなんわかんねーよ!!!!!!11
加古選手のインストラクション動画の分かりやすさに、是非注目して頂きたいです!!!!
いやいやしかし、これでベリンボロはもはや秘密の技術でも、もっと言ってしまえば最新技術でもなんでも無くなったのではないでしょうか・・・。
だってこんな大々的に詳細が分かってるんですもん。
ここまで徹底解明された技って、むしろ少ないですよ。
誌中でカイオ・テハが「ブラジルやアメリカでは最新技術も1年で古くなる」と言ってましたが、日本でそれを実感できるとは。
そして加古選手が実際試合で使っていて、自身の戦術アドバンテージともなっている、ベリンボロにおける足の組み替え方すらも完全公開。
これは選手によっては嫌がってやってくんないですよね・・・。
メンデス動画みれば一目瞭然。
加古選手がこれ以降勝てなくなったらどうするんですか!!
しかしこれも歴史を積み重ねる作業!!!!!
そして柔術家はコトバだってナイスだ!!!
モダン柔術を廻る様々な柔術家の意見は必見。
これは本当に貴重!!!!!
このように、このテーマに基づいて意見を集めたのは世界でも珍しいです。
闘士クロンの熱き咆吼、そしてバッド・マインドをNYスタイルでディスるジャンニ!!!
I PLAY 50/50, BERIMBOLO AND INVERTED!!!!!
GET OVER IT !!!!
おりゃー50/50だってベリンボロだってインバーティッドだって使っちゃうぜ???俺のガードを破ってみろよ!!!!!
できなきゃ黙ってスパゲッティ喰っとけ!!!!!!!!
おばあちゃんパスタ食いたい!!!!!!!!
マーカス・ブシェシャの本格的なインタビューも有難いですよね。
現在シーン最強最重要人物なのに、国内ではあまりにも露出が少ないですから・・・。
今一番テクを教わりたい選手カイオ・テハの、フックガードに対する攻略法も最高ですよ。
インタビューで護身でなく誤審についてずーっとブツブツ言ってるのも最高にらしいじゃないですか!!!!
収録されているワザはどれ1つとっても、1年くらいかけて熟成させたい珠玉のものばかり。
インタビューだって1日かけてじっくり味わいたいレアなものばかり。
相変わらずの濃密さですよ。
2年分が一気にドパンですよ。
そして何よりも統一感がハンパないですよね。
しっかり「モダン柔術」という軸があって、それを取り巻く構成なので、インタビューも技も印象にとても残りやすいです。
これって凄く大事なことですよね。
このまとまり具合は、歴代の柔術魂でも随一ではないでしょうか。
まさに「偉大なアーティストの最高傑作は最新作」を地で行く素晴らしい作品だと個人的には思います。
そんな傑作を仕上げて下さったのは柔術魂総監督であるBJケンさん。
BeeeeeJay KEEEEEEEEEEEEEN!!!!!!!!!!!!!
いつも素晴らしい雑誌を製作してくれて、ありがたいですね。
BJケンさんのあとがきで、様々なスタイルが混合しても、なおそのジャンルとしてのスタイルを保っている例として映画「真夏の夜のジャズ」が例に出されていますね。
オーネット・コールマンやセシル・テイラーなんてジャズじゃない!
電化マイルスはダメ!堕落!ファック!
革新が行われていた当時のシーンはそういった論調喧しかったものですが、今やどれもジャズの名盤。
人間でも音楽でも、大事なのはその種類ではなく、中身だと思います。
関わる人がそれぞれのプライベートを献げ、それこそ真夏の夜を犠牲にしながら、猛暑にも負けない熱い思いを伝えんがために死力を尽くし、知力を振り絞って発行された今号を読んで、そんなことをあらためて感じました。
シーン全体が良い方向に動いて行って欲しいと強く思います。
次回は柔術魂の記事に連動した内容にしてみようと思いますのでお楽しみにして下さい!!