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先の関西ドゥマウ大会が高速でDVD化し、発売されました!
しかも死の天使パウロの試合が10試合くらい収録されています!
パウロ・ミヤオの試合映像DVD化は、特にここまで多くの試合を収録したものは、確実に世界初だと思います。
こういう快挙がこの日本において実現した事は、これ以上無い幸運ではないでしょうか!
クレイジーミキサーパウロ!!!!!!!!!!
キレイな映像で、しかも間近で撮影されたものは、やはり迫力が全然違う!!!!!
パウロの悪魔ぶりが凄まじいクリアさで大爆発!!!!1!!
以前までは、バック取りのアイコンと言えばマルセロ・ガウッシアでしたね。
特に2005年のADCCにおいて有名になりました。
その方法というのは、アームドラッグなどを用いて、高速で横から回り込むというものでしたね。
しかし2009年のADCC-66キロ級決勝を機に、バックテイクのメインストリームは確実に変わりました。
現在は横から回り込むというよりも、相手の体内を通過するかのような取り方の理解度が高いと、特にギ有りで格段の差が出るようになりました。
ギ有りの方が掴めるため、より無茶な体勢からでもバックが取れるからです。
そしてその無茶な新しいバック哲学を、狂悪なまでのレベルで実現しているのがパウロ・ミヤオ。
相手の内臓を通過してバック取ってますよ!!!!
特にvsレアンドロ草野戦・・・・。狂ってます・・・・。
いやいやこれは、海外のDVDも含めて、市販されているDVDの中で最もマッドなテクのDVDだと思います・・・。
個人的に今まで最も技術的にハイレベルだったブルテリアのハファエル・メンデスDVD、2011年のムンジアルDVD、2009年のADCCのDVDを、現時点では超えていると思います。
しかも他に見所多いので、それもちょっと触れてみますね。
頼藤暁(パラエストラ熊本)vsジョアオ・ミヤオ(PSLPBシセロ・コスタ)
九州革命軍の一員がジョアオと対峙!
頼藤選手も優れた現代柔術ムーブをしているので、結果ムーブが似ており、興味深い対比が出来ます。
ジョアオはここで、ベリンボロ等からシングルバック基点にバックを取る方法を多用しています。
そしてバック取りが本当に強い・・・。
落とされそうになっても、絶対にバックに戻ります。
やはり高速で逆さ状態になれると、バックキープにおいても断然有利ですね。
橋本和之(チーム・レグナム)vsジョアオ・ミヤオ(PSLPBシセロ・コスタ)
この橋本という選手は一体?????
ベリンボロ等、現代柔術の技術には逆さ状態が欠かせません。
だから逆さのセットアップの速さ、多用度、そして角度というか平べったさを見れば、強さ等は別としても、その選手の技術水準は大体分かってしまうと思います。
そしてこの橋本選手のそれですが、これは海外レベルですよ????
よくベリンボロの逃げ方として「一緒に回る」というのがありますが、これは逃げる方が、掛ける術者と同じくらいのレベルで逆さになれないと厳しいのです。
しかし橋本選手はジョアオ相手にそのレベルに達しているので、ガンガン逃げています。
ジョアオのベリンボロがなかなか決まらず、美しい肩横転の競演となっています。
素晴らしすぎる絵で申し訳ありませんが、最高レベルの技術者が戦う現代柔術の恐ろしさは、①の状態でもうアウトという所だと思います。
それまでの柔術なら、①からは100%足関節だと思います。
しかも別にアウトな体勢でもありません。
極まる事の方が少ないと思います。
しかし今は、足関節のある帯でも、ここからはバックが基本線だと思います。
そして、高レベルな術者は①→②→③を高い確率で決めてくるため、①は既に危険な状態である体勢と言えます。
メンデスやパウロクラスだと、ほぼ100%アウトだと思います。
この試合は、両者ハイレベルな逆さ使いであるため、そんな現代柔術の妙が非常に分かりやすくなっています。
国内の試合で、これは貴重な事ですよ・・・。
橋本選手がジョアオにベリンボロ成功しかける場面があります。
しかしジョアオの、例のズボン掴みテクが凄いため、カウンターでバックを取り返されるという展開になります。
こういうのは高レベル同士の対決でしか表れてこない、現代柔術の美しさだと思います。
そしてジョアオですが、シングル・バックは無論の事、外側からちょっと足が掛かっただけでも、そこを基点にバックを作ってきますね。
これはパウロと共通して恐ろしい部分です。
それにしても美しいベリンボロ戦です。
ジョアオと共に、こんな試合を作れる選手が僕の知らない選手で居るなんて・・・。
玉木選手や鈴木選手、嶋田選手、そしてこの橋本選手といい、今の紫帯は本当にヤバイですね。
先の頼藤選手もそうですが、目指している技術水準は、全帯の中で最も高いのではないでしょうか。
そして加古拓渡選手も登場。
2年前にアジア・オープンでも対戦した林選手と再び試合をしています。
その際はディープ・ハーフ主体のスタイルで、フック・スイープと、素晴らしいディープハーフ・スイープを決めていて、興味ある方は是非参考にして頂きたいのですが、今回もフック・スイープの切れ味が凄いです。
下で相手の帯を取ったら、あっという間にセット・アップしてフック・スイープに持っていく一連のムーブはヤバイ勉強になります。
ベリンボロを決めてから、上攻めでこれまたシングル・バックを基点に鮮やかにバックを取っていくムーブも非常に参考になります。
加古選手はバックに回る動きが本当にスムースです。
是非確認してみて下さい。
またミヤオ兄弟をインタビューしている女の子がやたら可愛くて、そしてカメラもそれをしっかり分かっており、ミヤオよりも長く映しているというナイスな部分も見所ですね。
上を目指す柔術家の方、そして僕のようなヤバイ試合が大好きな柔術ファンの方、良かったら至急確認して見て下さい!!!!