(前回までのあらすじ)
「のび太くん、起きて!昼寝なんかしてる場合じゃないよ!地底人が、攻めて来たんだよのび太くん!」
ずんぐりとした、青い色をしたロボットが慌てるようにして、シエスタを愉しむ少年ににじり寄った。少年は、小学生にしてこのところ3年連続で競技シエスタ(早寝)の日本代表に選ばれ、「シエスタ界の神童」と早くも将来を嘱望されているのだった。
「この俺様の眠りを妨げるとは、お前も命は惜しくないようだな。」おもむろに、少年は言い放つと、こともなげにロボットを解体してしまうのだった。
でも、この話は続きが思いつかないので、予定どおり前回の続きをお送りします。
「LOVE 千葉」。
チーバシティには、いつも黄色い風が吹いている。
2年ほど前に、チーバシティにやってきて、構ってくれる人もなく、日々することもなく。
黄色い電車に乗って、右も左も分からないまま初めて千葉駅を降りたのは、北口だった。
千葉駅周辺って、こんなに寂しいんだ、と、思ってしまった。千葉駅の北口は、線路の上にかかった歩道橋の上にあり、他の場所よりも少しだけ空が広く見える。それが寂しさを余計に際立たせていた。
今でもよく覚えている。まだ少し暑さの残った、9月半ばの午後。雲一つない青空をまぶしそうに見上げて、ふと、視線をおろすと、ビルの隙間に透き通った、黄色い風が吹くのが見えた気がした。
ファーストインプレッションというのは、そう簡単には揺るがない。
だから、チーバシティにはいつでも黄色い風が吹いている。
今でこそ、通い慣れたチーバシティに、今日はやってきたのだった。
あれ以来、もう千葉駅で降り口を間違えることはなくなった。今日もいつもの階段を下りて、いつもの改札口を出た。モノレールの下を歩いて、交番の前の横断歩道を渡って歓楽街の呼び込みを肩でかわせば、その建物は見えてくる。
市街を流れる川沿いにあるその建物から響くその音は、気持ちをはやらせ、自然と足も速く動いた。
色とりどりのポスターが貼られた建物の前で一度立ち止まり、息を整えてから足早にすべりこんだ。週末ということもあり、結構な入り。ちょうどバンドの入れ替えのタイミングで、場内ではブロック積みのTVゲーム大会が催されてなかなかに賑わっていた。
次のバンドは。
文字どおり「LOVE 千葉」を体現する、薔薇の儀式でおなじみの、軽妙だが切れ味のあるバンドだ。そしていつもどおりの安定感。
その日、ハコでトリをつとめるのは、インディーズでありながら10万枚のアルバムセールスを誇るメロディックパンクバンド。
こういうハッピーなパンクは久しぶりだ。完全に、時間を忘れた。
だが、その日はまだまだ終わらなかった。それから、黄色い電車に乗り込んで新検見川へ。
おバイクのお仲間がすでにデキ上がった、酒宴へ。
(次号へつづく)
くろいわ先生のブログが読めるのはアメブロだけ!
「のび太くん、起きて!昼寝なんかしてる場合じゃないよ!地底人が、攻めて来たんだよのび太くん!」
ずんぐりとした、青い色をしたロボットが慌てるようにして、シエスタを愉しむ少年ににじり寄った。少年は、小学生にしてこのところ3年連続で競技シエスタ(早寝)の日本代表に選ばれ、「シエスタ界の神童」と早くも将来を嘱望されているのだった。
「この俺様の眠りを妨げるとは、お前も命は惜しくないようだな。」おもむろに、少年は言い放つと、こともなげにロボットを解体してしまうのだった。
でも、この話は続きが思いつかないので、予定どおり前回の続きをお送りします。
「LOVE 千葉」。
チーバシティには、いつも黄色い風が吹いている。
2年ほど前に、チーバシティにやってきて、構ってくれる人もなく、日々することもなく。
黄色い電車に乗って、右も左も分からないまま初めて千葉駅を降りたのは、北口だった。
千葉駅周辺って、こんなに寂しいんだ、と、思ってしまった。千葉駅の北口は、線路の上にかかった歩道橋の上にあり、他の場所よりも少しだけ空が広く見える。それが寂しさを余計に際立たせていた。
今でもよく覚えている。まだ少し暑さの残った、9月半ばの午後。雲一つない青空をまぶしそうに見上げて、ふと、視線をおろすと、ビルの隙間に透き通った、黄色い風が吹くのが見えた気がした。
ファーストインプレッションというのは、そう簡単には揺るがない。
だから、チーバシティにはいつでも黄色い風が吹いている。
今でこそ、通い慣れたチーバシティに、今日はやってきたのだった。
あれ以来、もう千葉駅で降り口を間違えることはなくなった。今日もいつもの階段を下りて、いつもの改札口を出た。モノレールの下を歩いて、交番の前の横断歩道を渡って歓楽街の呼び込みを肩でかわせば、その建物は見えてくる。
市街を流れる川沿いにあるその建物から響くその音は、気持ちをはやらせ、自然と足も速く動いた。
色とりどりのポスターが貼られた建物の前で一度立ち止まり、息を整えてから足早にすべりこんだ。週末ということもあり、結構な入り。ちょうどバンドの入れ替えのタイミングで、場内ではブロック積みのTVゲーム大会が催されてなかなかに賑わっていた。
次のバンドは。
文字どおり「LOVE 千葉」を体現する、薔薇の儀式でおなじみの、軽妙だが切れ味のあるバンドだ。そしていつもどおりの安定感。
その日、ハコでトリをつとめるのは、インディーズでありながら10万枚のアルバムセールスを誇るメロディックパンクバンド。
こういうハッピーなパンクは久しぶりだ。完全に、時間を忘れた。
だが、その日はまだまだ終わらなかった。それから、黄色い電車に乗り込んで新検見川へ。
おバイクのお仲間がすでにデキ上がった、酒宴へ。
(次号へつづく)
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