生徒が願書で忙しくしている頃、親もFAFSAの提出で忙しくなる。
FAFSA(Free Application for Federal Student Aid) は、奨学金、補助金、学生ローンなど(ファイナンシャル・エイド)の申請システム。米国政府が運営。
FAFSAには、親と生徒のTax Return(確定申告)の情報などを入れる。
2年前まで申請開始日は1月1日だったが、去年から10月1日に変更になった。
これにより、Early DecisionやEarly Actionで早期申し込みした生徒も、12月の合格判定と同時に、自分が得られる奨学金、補助金、学生ローンの情報がわかるようになった。
学校によっては、FAFSAに加えて、CSS の申請を義務付けている学校もある。
CSSもFAFSA同様、奨学金、補助金、学生ローンの申請システムだが、政府ではなく、College Boardという民間企業が運営している。
CSSはFAFSAより細かな質問が多く、また質問の数も多い。
CSSの提出を義務付けている大学の多くは、補助金や奨学金を多く出すエリート大学だが、多く出す代わりに、生徒の家庭の金銭事情も細かく知る必要があるということなのだろう。
FAFSAの申請は無料だが、CSSは1校申請するごとに$15の手数料が発生する(去年の場合)。
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実は、CSSの申請で、生徒の合否をいち早く予測することができる。
去年、ジョージア工科大学(Georgia Tech)をEarly Action(早期申し込み)で受験した、娘の友達エレン。
ジョージア工科大学もCSSの提出を義務付けていて、Early Actionで申請した場合は、(確か)1月中旬までにCSSを提出することになっていた。
CSSはFAFSAと違い、生徒側がアカウントを開くことはできない。
大学側からログインの情報をもらわなければ申請ができないのだが、エレンの元には、1月になってもその情報が来なかった。
焦ったエレンの親が、大学に連絡したところ、
「現時点でログイン情報が送られていない生徒の場合、CSSの提出は、まだまだ先で大丈夫」とのこと。
1月にジョージア工科大学のEarly Actionの合格発表があった。
エレンが受けた判定は、Deferred(合否保留)だった。
Deferredというのは、早期申し込みでは合否が決められず、一般申し込みの生徒の情報を見てから合否を決めるという判定。
後でわかったことだが、Early Actionで申請し、合格していた生徒の所には、12月にはCSSのログイン情報が送られていたらしい。
『CSSのログイン情報が来ない=不合格または合否保留』の可能性が高いということになる。
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FAFSAとCSSの申請は、親や生徒のTax Rerutn(確定申告)の情報が揃っていれば、2-3日で終わらせることができる。
私の場合、面倒なことは先延ばしにする主義で、申請完了までに3週間もかかってしまった・・・。
しかも、何度も間違い、FAFSA修正MAX回数(確か9回)に到達し、追加で大学側からも連絡がくるという、とんでもないことに・・・・。
月並みなアドバイスだが、FAFSAもCSSも早めに取り掛かり、わからないことは学校側に直接聞き、何度もチェックしてから提出することをお勧めする。

