願書や小論文と同時進行で、推薦状を手配し始める。
大学によって推薦人の規定は変わるが、高校のカレッジ・カウンセラー(進路相談専門家)、高校の先生、コーチ、課外活動やボランティア活動の関係者等から推薦状を書いてもらうことになる。
生徒との付き合いが長く、生徒の事を良く知っている方にお願いするのがベスト。
推薦状は、オンラインで推薦人が直接送る。
The Common Applicationで願書を出した場合、生徒は、推薦人が推薦状を送ったかどうかサイトから確認できるので、送付が遅れている場合は、何度か催促する。
推薦人が書いた推薦状を生徒に見せてくれる場合もあるが、基本的に、推薦状に書かれた内容は生徒に知らされない。
一般的に、推薦状を提出するのは、私立大学のみ。
州立は、提出される願書の数も半端なく多いので、推薦状を読む時間がないのだと思う。
ただ、カリフォルニア大学(UC)バークレー校だけは、数年前から、「絶対合格枠」と「絶対不合格枠」の間に属する、いわゆる「ちょっと決めがたい枠」に入る生徒(出願者の20%くらい)に推薦状の提出を許可している。
バークレー校の場合、願書提出後、「ちょっと決めがたい枠」に入った生徒には、学校から推薦状の提出方法が説明されたメールが来る。
バークレー校の推薦状は『提出必須』ではなく、オプショナルということになっているが、自分を売り込む素晴らしいチャンスなので、提出したほうが良い。
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娘の場合、高校のカレッジ・カウンセラー(進路相談専門家)、高校の数学の先生と歴史の先生、日本語学校の先生、2年間連続で夏休みに参加したリーダーシップキャンプの、キャンプ創始者の方に推薦状を書いてもらうことにした。
数学の先生は、素敵な文章を書けるのかに疑問はあったが、数学は4年間ずっと同じ先生で、うちの娘のことを「僕の娘」と呼ぶくらい親しみを持ってくれていたので、一応お願いした。
歴史の先生は、10年生の歴史の先生だっただけでなく、娘が立ち上げたクラブの顧問でもあり、お互いのスナップチャットをチェックしあう仲で、娘の事を良く知っているという意味では、絶対に外せない存在。
キャンプ創始者の方は、ロスの教育機関ではちょっと名が知れた方で、カリフォルニアの大学にも多少影響力のある方だった。
実は、キャンプ創始者の方は、書いた推薦状のコピーを送ってくださった。
その内容があまりにも素晴らしく、読んだ私は、思わず、
「これ、うちの娘のことじゃないんじゃ?」と思ってしまったほど。
私と一緒に推薦状を読んでいた娘は、
「これ、誰の事?」
親子、全く同じ意見だった・・・・・。
とにかく、その素晴らしい推薦状を、アイビーを含むすべての私立大学に提出。
娘の場合、カリフォルニア大学(UC)バークレー校の「ちょっと決めがたい枠」にも入ったので、そちらにも提出した。
成績や統一テストはイマイチ、課外活動も少な目、小論文にはミスがあるまま提出してしまった娘。
その素晴らしい推薦状が、少しでも助けになってくれたらいいと思った。

