どの大学を受けるか決めた後は、どのように出願するかを決める。
アメリカの大学の申し込み方法は、大きく分けてRegular Decision(一般申し込み)とEarly Decision/Early Action(早期申し込み)の2つになるかと思う。(Rolling Admissionと言って、学校側が願書を受け取った順に、どんどん合否を決めていくので、いつでも出願可能という方法もあるが、あまり一般ではないと思う)
簡単にまとめると、こんな感じ。
Regular Decision (一般申し込み)
*願書提出期限: 1月のあたまくらいまで
*合否判定: 3月中
*受けられる学校数: 何校でもOK
Early Decision (早期申し込み タイプ1)
*願書提出期限: 10月の末くらいまで
*合否判定: 12月中
*受けられる学校数: 基本的に1校
*特徴1: 合格した場合、生徒は絶対に合格した学校に行かなければならない
*特徴2: 合格したにも関わらず、その学校に行かない場合、罰金が科せられる
(聞いた話なので定かではないが、罰金の金額は数百ドルから数千ドルと言われている。)
*特徴3: 合格の通知が来た段階で、願書を提出した他の学校に出願取り消しの連絡を入れなければならない
*特徴4: Regular Decisionで受けるより、合格率が高い
Early Action (早期申し込み タイプ2)
*願書提出期限: 10月末くらいまで
*合否判定: 12月中
*受けられる学校数: 何校でも
*特徴1: 合格しても、その学校に行く必要はない
*特徴2: ハーバード大学やスタンフォード大学が起用しているRestrictive Early Actionの場合、受かってもその学校に行く義務はないが、他の学校のEarly Decision やEarly Actionに出願することができない。
大学側は、学校の名声を保つため、できるだけYield Rate(合格して実際にその学校に通う生徒の率)を高くしておきたい。
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よって、受かったら必ず来るEarly Decisionで出願した生徒をできるだけ合格させる。
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Early Decisionで出願したほうが合格率があがる。
アイビーリーグ大学の場合、Early Decision/Restrictive Early Actionの合格率は、一般申し込みの2-3倍になる。
但し、エリート大学の場合、その学校を卒業した親を持つ「レガシー枠」の生徒がEarly Decisionで出願する場合も多い。
またスポーツに秀でたアスリートもEarly Decisionで出願する。
「レガシー枠」や「アスリート枠」の生徒は、他の生徒より優先的に入学できるので、Early Decisionの合格率が2-3倍と報告されていても、一般生徒の合格率は2-3倍になるわけではないらしい。
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アイビーリーグ大学はEarly Decisionで、他の私立大学はすべてEarly Actionで受けることにした娘。
アイビーリーグをEarly Decisionにしたのは、どうせ受けるなら、合格率が高い方が良いというのが理由。
他をEarly Actionにしたのは、大学受験を早く終わらせ、彼氏と遊ぶため・・・・・・・。
が、娘が早期申し込みをすると決めたのは、9月の中旬。
申し込み締め切りまで、1か月半しかなかった・・・・・。
願書の記入はそれほど大変ではないが、問題は、いくつも書かなければならない小論文。
テーマが同じ場合は、違う学校でも小論文の使い回しができるが、テーマが全然別の場合も多い。
高校の勉強もしながら、売れっ子作家並みに文章ばかり書くのは、容易ではない。
なかなか小論文が終わらない娘に、何度も
「そんなにやる気がないなら、大学なんて受けなくていい!
アイビーなんて絶対無理な学校、受けるな!」と怒鳴り散らしていたのを思い出す。
その度、涙目になりながら、娘
「絶対、受ける!
絶対終わらせるから、黙って見てて!」
Early Decision、Early Action、カリフォルニア大学の願書提出が終わったのは、すべて締切日の前日・・・・・・。
終わった時の「安堵感」は、半端なかった・・・・・・。

