アメリカの大学の願書提出時期は、学校によって、またはEarly Decision/Early Actionという早期申し込み(?)をするかどうかによっても変わってくるが、オンライン願書に記入できるようになるのは8-9月頃から。
その前に学校を決めておかなければいけないので、11年生(高校3年生)が終わった後の夏休み終了までに、受験する学校を決めておく必要がある。
学校の情報は、College Board、College Factual、Nicheなどというサイトから入手可能。
専攻したい学科が決まっている生徒は、上記のサイトから、専攻学科がある学校を探す。
Biology(生物学)やPsychogy(心理学)などの学科は、ほとんどの学校に学科があるので、選択肢も多数。
その場合は、私立か州立か、学校のある場所、学校の大きさ、卒業率などを考慮しながら、選択を絞っていく。
近年は、生徒一人10校くらい受けるのが一般的なよう。
学校を選ぶ際に重要なポイントは、次の3つのランクから学校を選ぶこと。
Dream/Reach School (入るのが困難と思われるが、一応チャレンジしてみる大学)
Target School (自分のレベル相応な大学)
Safety School (滑り止め)
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高校3年が終わった後の夏休み中、我が家も、娘と一緒に大学サーチをした。
娘が専攻したい学科のある大学は少数だったので、関連した分野の学科がある大学も調べてみた。
大まかなネットサーチの後、娘が、受験する大学のリストを作った。
が、それを見て、一瞬、言葉を失った・・・・・。
娘のリストの中に、1校のアイビーリーグ大学の名前が・・・・・・。
『アイビーリーグ大学』は、日本でいう、東京六大学みたいなものだろうか。
ハーバード大学やイェール大学を含む、アメリカ東部にある名門私立8大学だが、入学率は5%-14%という最難関レベル。
娘の成績とテスト結果であれば、アイビーリーグ大学は「頑張れば手が届く範囲」ではなく、「夢のまた夢な範囲」。
とりあえず、娘が作ったリストを持って、再度、学校のカレッジ・カウンセラー(進路相談専門家)の所へ。
リストを見ながら、カウンセラーが言う。
「この『アイビーリーグ大学』。
とっても素晴らしい大学なんだけれど・・・・・・・・・。
あまり期待しないでね」
確かに、成績や統一テストの点数が完璧でも、アイビーリーグ大学に入るというのは難しい。
娘に、「アイビーリーグ大学は受けなくてもいいのでは?」と聞いてみると、娘
「大学受験も宝くじも同じ!
買わなければ当たらない!!
受けなければ合格しない!!!
受けるだけは、絶対受ける!!!!」
後から知ったのだが、娘の友達全員、アイビーまたは同等の名門校(マサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学、ジョンズ・ホプキンズ大学など)を受験していた。
娘一人だけ名門校を受けないというのは、ちょっと恥ずかしかったらしい。
学校の成績も統一テストの結果もイマイチ、課外活動も少な目なのに、娘の見栄から、アイビーリーグ大学という、とんでもないレベルの大学も受験することに決定。
でも、この時、密かに思っていた。
「合格して、あのカレッジ・カウンセラー見返してやれ!!」(夢のまた夢だけど・・・・)

