大学に願書を出す際、自己申告することになるのが、課外活動やリーダーシップの経験。
課外活動には、学校内のクラブ活動や、学校外での習い事(日本語学校等)などが含まれる。
コミュニティーサービスは、いわゆるボランティア活動。
リーダーシップは、課外活動やコミュニティーサービス活動の中で、リーダーとして活躍していた経験など。
一般的に、私立の大学、特にアイビーリーグやスタンフォードなどの超エリート大学は、生徒の人間性を重視する傾向にあり、これらの活動が合否判定にかなり関わってくると言われている。
逆に、カリフォルニア州立大学(Cal State)などは、これらの経験も一応チェックするが、重視はしないと言われている。
で、この課外活動。
どこまでやれば十分という基準が全くない。
1年で800時間やる子もいれば、1年で数十時間の子も。
これらの活動で一番大事なのは、時間の長さより、リーダーとして活躍したかという点だと思う。
近年の超エリート大学は、社会に貢献できる、次世代のリーダーを求めている。
成績が良くても、統一テストの結果が満点でも、高校の頃からリーダー性に欠けている子は、合格が難しくなる傾向にある。
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娘と同じ高校の男の子で、5歳からフェンシングをやっている子がいた。
彼のフェンシングの腕前は相当なもので、全米大会などにも出場していたほど。
ただ、フェンシングにかかる時間が長く、彼は他の課外活動はあまりしておらず、リーダーシップ経験は皆無。
彼は、もともと成績が学年トップで、フェンシングの遠征の際、家庭教師も同行させてSAT(統一テスト)の勉強をしたので、SAT Iと呼ばれる一般統一テストも、SAT IIと呼ばれる教科ごとのテストも、受けたテストはほぼ満点。
彼の第一希望は、ブラウン大学という、アイビーリーグの超エリート大学だった。
が、彼はブラウン大学も、カリフォルニア大学バークレー校も、UCLAも不合格になった。
同じような話をよく聞くところをみると、リーダー経験がいかに大切かがわかる。
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うちの娘の場合、学校で2つのクラブを立ち上げ、そのクラブの会長を3年間務めた。
ボランティア活動は、1週間4時間の地元病院のボランティアを3年やり、そのうち2年間はグループリーダーとして活動。
その他にも会員として参加していたクラブがあったり、夏にはリーダーシップキャンプにも参加し、日本語学校も通った。
が、高校のカレッジ・カウンセラー(進路相談専門家)に会った際、カウンセラーに言われた一言、
「課外活動、ちょっと少な目ですね・・・。」
かといって、それ以上、別なことをする時間はなかった・・・・。
統一テストの点数はイマイチ、成績もBが付き、課外活動も少な目と判断された娘。
去年の今頃、「入れる大学なんてあるんだろうか?」と、毎日、親子で心配していたのを思い出す。

