今年の夏休みは、大学入学準備と友達と過ごすだけにした娘。
が、入学準備は私に押し付け、ほぼ毎日、友達や彼氏とお出かけ。
そのおかげで、娘にとって「今年の夏は、人生最高の夏」になった。
しかし、そんな「最高の夏」にも終わりが来た。
娘が大学に向けて出発する日。
私たちは、夜中出発の飛行機に乗る予定だった。
娘は、飛行場に行くまで、我が家で彼とのんびりしようと思っていたが、突然、友達から「最後のランチしよう!」と声がかかり、彼も一緒にランチへ。
ランチから帰り、二人でソファで昼寝。
が、1時間も経たずに、バイトがあってランチに参加できなかったダニエラから連絡。
「行く前に、ちょっと顔見に行ってもいい?」
ダニエラを交えて、皆でディナーを食べ終わると、そろそろ出発の時間になってしまった。
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私は彼に、「帰りも遅くなるし、飛行場ではなく、我が家でお別れしたらどうか?」と提案した。
夜中、彼を一人でロサンゼルス空港から家に帰らせるのに、罪悪感を感じた。
しかし、彼
「僕の中には、『行かない』っていうオプションはないんです。
絶対行きたいんで、一緒に行かせてもらってもいいですか?」
私は、どんなに悲しい映画を見ても泣かないタイプの人間。
涙もろい娘から、「悪魔に魂を売った女」と呼ばれている。
その私でさえ、彼のその言葉に、一瞬ウルっときた・・・・。
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チェックインが終わってゲートに向かうまで、30分くらい時間に余裕があった。
「二人で、その辺歩いてくれば?」というと、姿をくらます二人。
30分して戻ってくると、娘は号泣状態・・・・・。
その娘の肩を抱く彼の目は真っ赤・・・・。
それを見て、思わず私も、もらい泣き・・・・・。
そんな私を見て、娘
「お母さん、
いつ悪魔から魂取り返したの?」
号泣してても、口が悪い所は変わらないらしい・・・。
その後、彼氏君に見送られゲートに向かったが、そこで娘から、もっと涙が出る話を聞いてしまうことに・・・・。

