娘の元彼・ジェイのことが好きだったレイチェルは、彼に利用され、それが原因で彼女は高校を去っていった。
娘とレイチェルは仲良しというわけではなかったので、元彼と彼女の間に何が起こったのか、何も知らなかった。
娘が全てを知ったのは、元彼とレイチェルの電話の一件があった数か月後の、学校が夏休みに入ったばかりの頃だった。
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実は、ジェイがレイチェルに飽き始めた頃(春休みの終わり頃)、ジェイは、また娘に連絡を取り始めていた。
その頃のジェイは、娘と本当に友達になろうと努力しているような感じだった。
娘は彼の事をかなり警戒していたが、「友達なら大丈夫」と、時々テキストを返したりしていた。
そんな矢先、友達からジェイとレイチェルの一件について聞いた。
彼がした行為は、他人事であっても許せない行為。
しかし、娘は、そんなことはあまり気にしていないかのように、彼と連絡を取り合っていた。
連絡が頻繁になっていくについて、彼の態度が変わってきた。
彼は確実に、まだ「娘とやり直したい気持ち」を持っていた。
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夏休みが中盤に差し掛かったある日、彼からテキストが来た。
「今週の土曜、うちに遊びに来ない?
両親も兄弟も、翌日まで帰ってこないんだ。
泊っていってもいいよ。」
周りは皆、娘を止めたが、娘はOKの返事をする。

