別の高校に通っていた娘の初めての彼・ジェイが、娘の学校に転校してきた。
娘のことなどすっかり忘れてしまっているだろうと思いきや、転校早々、娘にやたら近づいてこようとする。
もう彼に関わりあいたくなった娘は、学校内で彼に会わないよう、ひたすら逃げる日々・・・・。
それがストレスになり、少し緩和されていたOCD(強迫性障害)の儀式行動がひどくなり始め、シャワーに2時間以上入る日も出てきた・・・・。
が、娘が彼のことを避けてるのではないかと、うっすら気づき始めた彼。
娘への連絡は徐々に少なくなり、いつの間にか完全になくなった。
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連絡が来なくなって数週間後、彼とある女の子のことが噂になった。
レイチェルという名のその女の子は、高校生になるまで学校に通わず、家で勉強をする”ホームスクール”という方法で学習していた子だった。
後に友達から聞いた話によると、レイチェルと彼はいくつか同じクラスを取っていて、彼女のほうが彼を好きになり、積極的にアタックしていたらしい。
バンドに入っていて、スケートボーダーのジェイは不良っぽく、この年齢の女の子には、不良が異常にモテたりする。
それまで学校に通ったことが無かった純粋なレイチェルにとって、彼はとても魅力的な存在だっのだろう。
周囲が注意したにもかかわらず、どんどんジェイに惹かれていくレイチェル。
そんな純粋なレイチェルとは反対に、ずる賢い面を持ったジェイ。
ある時、レイチェルの気持ちに気づいた彼は、彼女に、「ぱーっとパーティーでもしたいんだけど、うちは親が厳しくてダメなんだよね。誰かパーティー開いてくれそうな人知らない?」と。
その数週間後、彼が希望したパーティーがレイチェルの家で行われた。
そのパーティーで泥酔した彼は、周りから煽られ、レイチェルとキスをする・・・。
そしてレイチェルは、その日以降、彼から告白されるのを待ち続けた・・・・・。

