初めて彼氏ができたものの、娘の生活は、すべてがバラ色ではなかった。
彼氏のいない友達に彼の相談をするのは気が引けて、結局、一人で考え、考えれば考えるほど、付き合うということが辛くなってきた娘。
同時にOCD(強迫性障害)の儀式行動も悪化し、娘は「心の休憩」を求めていた。
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丁度良いタイミングで、娘と彼は中学を卒業し、夏休みに入った。
夏休みに入ってすぐ、娘は学校の旅行でニューヨーク&ワシントンDCへ。
彼は、親戚を訪ねてボストンに行き、連絡が取りづらくなった。
それでも、夜寝る前の「I love you♡」テキストは、毎日欠かさず送られてきていた。
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その頃の娘と彼の会話は、もっぱら高校のこと。
娘の学校は中学と高校が一緒になっていて、娘は中学のあと、同じ学校の高等部に行くことが決まっていた。
彼は別の高校に行く可能性が80%で、娘と同じ学校に行く可能性は20%だった。
彼が行こうとしていた高校は、彼の小学校の友達の多くが通うことになっていた。
その頃から彼は、疎遠になっていた小学校の頃の友達に連絡をとり始めた。
その友達グループの中に、ライアンという男の子がいた。
ライアンは、小学生の頃からマリファナを吸っていた不良少年。
そのライアンと再びを連絡をとり始めるようになって、ジェイの態度に変化が現れた。
娘の心の準備ができるまで、ファーストキスを2か月間も娘を待ってくれた彼だったが、ライアンと再び連絡し始めてから、突然、「君、Hなことに興味ない?」と聞いてきた。
「14歳で、まだそれは早いでしょう?」と答えた娘。
その数日後、彼から「I love you♡」テキストが来なくなった。

