娘の初めての彼氏ジェイは、女癖が悪いと有名だったが、娘には優しく、彼の両親に娘を紹介するほど、中学生なりに娘と真剣に付き合ってくれていた。

 
当時、娘の友達は、皆、彼氏がいなかったので、友達には、あまり彼の話しをしないようにしていた娘だったが、家ではよく「ノロケ話」をしてくれ、全てがうまくいっているように見えた。
 
が、娘の様子が、徐々に徐々に変化し始めた。
 
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ジェイは、ちょっと不良で女の子に人気もあり、目立つタイプだった。

それとは逆に、あまり目立たない、普通のタイプの娘は、彼と歩いていると、他の女の子達の視線を感じ、また彼女たちから批判されているように感じることが多々あった。


 
「常に見られている」と感じてから、娘は、身なりを異常に気にし始めた。
 
それまでの娘は、寝癖のまま学校に行くような子だったが、髪の毛を丹念に何度もとかして行くようになった。
 
又以前は、歯磨きを忘れて学校に行ってしまうことも度々あったが、口臭や体臭も気にし始め、学校に行く前に、必ず私に「臭いチェック」をさせるようになった。
 
お年頃ゆえ、時々ニキビが出ることもあったが、ニキビが鼻の上などにできた日には、「学校を休む」と言い出す始末。
 
並行して、娘の確認行為が酷くなった。
 
娘は、夜寝る前に、翌日の学校の用意するのが日課だったが、それがなかなか終わらない。
 
何度カバンの中を確認しても不安が残り、終いには、私にも確認させた。
 
最初は、初めての彼氏ができて、緊張しているだけだと思ったが、娘の行動は悪化していくばかりだった。

 


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