娘が中学に入って初めて気づいたのだが、うちの娘は、結構モテルタイプだったらしい。
娘が中学に入ってから、初めてのバレンタインデーの日。
娘は、同じクラスの男の子から、バラの花一輪と箱に入ったチョコレートをもらってきた。
実は私、モテた経験がない。
誰でも、人生の中で一度は「モテ期」を体験するというが、今までの人生の中で、私にモテ期はなかった。
40を超えた今でも、実は、こっそりモテ期が来るのを待っている・・・・。
そんなモテない私は、娘がバレンタインにチョコと花をもらって来たのを見て、その男の子は、クラスの女子全員に同じものをプレゼントしたものだと勘違いしてしまった。
が、その数日後、娘は彼から「僕の彼女になってくれませんか?」と人生初の告白をされ、初めて花とチョコの意味が分かったのだった。
告白されたものの、まだ精神的にも子供で、「お付き合いをする」ということに興味はなかった娘。
しかも、その男の子、少々ぽっちゃり系で、しかも長めの髪の毛が暑苦しさに拍車をかけている感じで、娘の好みではなかった。
しかし、はっきり断れば彼を傷つけてしまうと思った娘は、「両親が厳しくて、16歳までは付き合っちゃダメって言われてるから」とやんわりとお断り。
翌日、学校に行ってみると、彼の友達が一言。
「聞いたよ。 君、奴と付き合うことにしたんでしょ
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5年後に」
やんわり断ったつもりが、5年後の16歳になったらOKと勘違いされてしまったらしい。
アメリカ人は、一般的に能天気ポジティブな人が多いが、彼ほど能天気ポジティブな人は珍しい。
その告白から5年後、彼は痩せて背も180センチを超え、服装もお洒落でモテモテなヒップスターになった。
人生、どんなことがあるかわからない。
