娘が医者から「OCD(強迫性障害)」と診断されたのは、娘が9年生、14歳の時だった。
しかし、はっきりと診断される前から、自分の娘は何かが違うと感じるところがあった。
娘が、小学校4,5年生の頃。
夏休み中、日本から母が遊びに来た。
その頃、娘は、何かをした後には必ず、「大丈夫だよね?」と何度も確認する癖があった。
あとになってわかったのだが、これもOCD(強迫性障害)特有の症状の一つ。
そんな娘を見て、母から、
「この子、精神不安定なんじゃない?一度、精神科に連れて行ったほうがいいわよ」と言われた。
なんとなく自分の娘の異常に気付いていながら、人に言われると、なんとなく自分が責められているような気分になった。
また、娘の異常を認めたくない気持ちもあった私は、
「なんともないよ。この子は、こういう子なんだって!」と言い張った。
しかし、その日から、娘が精神的に不安定なのか気になって仕方がなかった。
娘が精神不安だったとしたら、それは、多分私のせい。
娘が小さい頃から、私と旦那は、頻繁に喧嘩をしていた。
よく夫婦が喧嘩する原因は「お金と子供」というが、私と旦那の喧嘩は、まさにその二つが原因だった。
小さい頃から、両親が怒鳴りあう姿を見てきた娘は、どんなに心を痛めて、傷ついて育ってきたことか。
それがわかっていても自分の感情を抑えきれず、怒鳴りあいを続けた自分を、私は毎日責めていた。
