天気予報を見て憂鬱になるけど出席のために重い腰を上げて家を出る
傘をさして通学路を歩いていると
「お待たせ」
声のする方をみれば君がいた
わざわざ自分の傘を畳んで私の傘に入ってくる
「自分の傘あるじゃん笑」
「いいじゃん!いつも隣歩いてるんだから笑」
なんて喋っているといつのまにか学校に着く
「今日の体育持久走らしいよ」
「ダルいねぇ、一緒に走ろ?」
他愛もない会話をして教室に入り各々の席に着く
学校ではグループみたいなものがあって、それぞれ違うところにいるから教室で喋ることは少ない
同性しかいない学校だけどみんなが仲良しというわけではない
誰かに彼氏ができたとか共学だったらよかったとか文句を垂れるのが日常だ
放課後になって雨が上がった
「今日さ駅の近くのカフェ行かない?」
「デートのお誘いですか?笑」
なんてふざけてみたら
「まあ、、そんなかんじ笑」
なんて君が頬を赤くした
胸の奥でわかってはいた
きっと君は私のことを....
でもまだ友達でいたい
きっとその先に行ってしまったら歯止めがきかなくなるから
END