身体を重ねる度に相手をわかった気になるのが僕の悪い癖みたいだ
「ねぇ、もう一回だけ」
そんな風に誘ってるみたいだけど息が切れていて心配になる
でもそんな姿が僕の興奮を煽る
高校に入学して少し経った頃、隣の席の君はいつも僕に話しかけてくれた
最初はそっけない返事しか出来なかったけど時間が解決してくれた
でもその日は朝から「おはよう」以外の言葉を交わさなかった
少し気になって話しかけてみた
「なんか今日は静かだね」
それを聞いて君は微笑みながら言った
「やっと話しかけてくれた」
いつも彼女の方からだからたまには僕から来て欲しかったらしい
そんな思わせぶりなこと言われたら勘違いしてしまいそうだ
それから二人で放課後に教室で勉強したり、出かけたりすることがあった
僕も君も友達がいないわけじゃなかった
でも君といるのはすごく楽しくて時間を忘れるくらいだった
そんなある日隣のクラスの女子に告白された
どうして僕なのか聞いてみたら、「委員会の時に話しかけてくれたり手伝ってくれたから」と意外なだった
僕からしてみれば普通のことなのに
でもそれが嬉しかったらしい
人生で初めての告白に舞い上がり僕は二つ返事でOKを出した
一応付き合ったことを君にも伝えておこうと思ってラインを一言送った
『彼女ができました笑』
20分くらいして既読がついて
『おめでとう』
その一言だけが返ってきた
To be continued….