仏師 鈴木謙太郎 仏像彫刻と制作の日々

仏師 鈴木謙太郎 仏像彫刻と制作の日々

仏師・鈴木謙太郎による仏像彫刻の制作記録。
仏像制作の工程や工房の日常、教室活動などを発信しています。
木彫仏の魅力と、手仕事の世界をお届けします。

 

 

仏像彫刻というものに長く向き合っていると、

これは単なる趣味ではなく、心の在り方そのものに関わる行為なのだと感じます。

 

木を削り、形を整え、仏さまの姿を少しずつ浮かび上がらせていく時間は、どこか祈りに似ています。

静かに、丁寧に、自分の内側を整えていくような感覚があります。

 

この教室に通われる仏像彫刻を続けている方は、自然と穏やかで落ち着いた雰囲気をまとっていきます。

焦っても進まないし、比べても意味がない、それを理解し体現しているのだと思います。

刃物はそんな心の状態をそのまま映します。

経験を重ねるうちに、みなさんの表情や言葉が柔らかくなっていくのを感じます。

 

教室に来られる方は40〜70代が中心ですが、どの方も穏やかで、思いやりがあって、人の話を静かに聞ける方ばかりです。

 

派手さはありませんが、仏像彫刻は人生の質を静かに底上げしてくれる趣味です。呼吸が深くなり、心が整い、物事を丁寧に扱えるようになる。

 

教室に通われている方々を見ていると、完成した仏さま以上に、その過程を歩む人の姿が美しいと、いつも思います。

 



まだ、顔は現れきっていません。

けれど、刀を入れるたびに少しずつ表情が浮かび上がってきます。

今回制作しているのは目蓮尊者。

静かな眼差しの奥にある強さや、人としての温かさを探りながら彫り進めています。

この段階には、完成形には残らない力強い刀跡。

その痕跡に、木と向き合った時間がそのまま刻まれている。

工房に響く音と、檜の香り。

今日も静かに、仏の姿を探しています。


#仏像好き

#仏教美術

#JapaneseArt

#BuddhistArt

#woodcarving


 

大黒天の修復が無事に完了しました。

今年のゴールデンウィーク
工房では連日、大黒天の修復作業を進めていました。
外では新緑が濃くなり、少し汗ばむような陽気の日も増えてきましたが、
静かな工房の中で木と向き合う時間は、季節の移ろいを感じながらの心地よいひとときでもあります。

今回の大黒天は、長い年月を経て木地が乾き、
表面の割れや色のくすみが目立つ状態でした。
まずは木肌の状態を丁寧に確認し、木地の調整と表面の整えを中心に作業を進めました。

作業前

作業後
木地の落ち着きが戻り、全体の輪郭がはっきりと立ち上がりました。
特にお顔まわりは、もともと備えていた温かみが自然に浮かび上がり、
大黒天らしい福々しさがしっかりと蘇ったように感じます。
光の当たり方によって表情が柔らかく変わるのも、木彫ならではの魅力です。

今回の修復を通して、木彫が本来持つ質感と存在感が再び息を吹き返し、
またこれから長く大切にしていただける状態になりました。
季節の節目にこうして仏さまの息吹を整える仕事ができたことに、
あらためてありがたさを感じています。

 






大黒天の修復の合間に


十大弟子の目連尊者像の制作を進めております。

これまでは全体のバランスを見るための全体図を使用していましたが、いよいよ細かな造形に入るため、全体図から顔のみの図面へと切り替え。


制作の精度を上げるため、改めて顔のスケッチ正面、側面、背面のスケッチを丁寧に描き起こし、それを拡大コピーして実寸の図面として用意。


これらを基準に、木を彫り進めています。ここからが彫刻の楽しい所です。


仏師 鈴木謙太郎 仏像の工房

主な活動 仏像制作 仏像修復 

千葉県内3箇所で仏像彫刻教室


千葉 光胤山 本光寺 釈迦如来像を奉納

           普賢菩薩を奉納

           文殊菩薩を奉納

千葉 長粳山 大通寺 地蔵菩薩を奉納

           観音菩薩を修復

千葉 天神山 西廣院 地蔵菩薩を奉納

千葉 光玉山 多聞寺 日蓮像を奉納

愛媛 陽向山 吉祥寺 薬師三尊を修復

千葉 天宮山 観音寺 童地蔵を奉納

千葉 天神山 西廣院 地蔵菩薩を奉納

千葉 光玉山 多聞寺 日蓮像を奉納

愛媛 陽向山 吉祥寺 薬師三尊を修復

千葉 瓦谷山 真光寺 雲中供養菩薩像奉納

埼玉 荒神山 東光院 薬師三尊十二神将像を修復

茨城 明王山 正願寺 両大師を修復           

           弐童子を修復

栃木 佐野市 龍泉寺 両大師を修復

茨城 山學山 不動院 阿弥陀如来を修復

個人用 仏壇用仏像を制作


著書「仏像彫刻のきほん」「やさしい仏像彫刻はじめてでも楽しく彫れる癒しの仏様、お地蔵さま」を監修


#仏像 #仏像彫刻 #仏像彫刻教室 #お寺 #sculpture





大黒天の修復


長年の時を経て、塗装の剥落や各所に欠けが生じていた大黒天像の修復を手がけました。


まずは、長年の安置で生じた細かな欠けや亀裂を一つひとつ丁寧に埋める作業から始まります。


右側の修復前の写真にあるような、台座や衣の縁に見える白い欠け跡を、補修材を用いて周囲の造形に馴染むよう、少しずつ慎重に埋めて形を整えていきました。


形が整った後、当時の風合いを損なわないよう、重厚感のある彩色をほどこします。左側の修復後、表面の質感を均一に整えます。


仏師の仕事は、過去から受け継がれた仏様を、その想いとともに未来へ繋ぐ役割だと考えています。一体一体に真心を込めて向き合い、再び光を宿すお手伝いをさせていただきます。



仏師 鈴木謙太郎 仏像の工房

主な活動 仏像制作 仏像修復 

千葉県内3箇所で仏像彫刻教室


千葉 光胤山 本光寺 釈迦如来像を奉納

           普賢菩薩を奉納

           文殊菩薩を奉納

千葉 長粳山 大通寺 地蔵菩薩を奉納

           観音菩薩を修復

千葉 天神山 西廣院 地蔵菩薩を奉納

千葉 光玉山 多聞寺 日蓮像を奉納

愛媛 陽向山 吉祥寺 薬師三尊を修復

千葉 天宮山 観音寺 童地蔵を奉納

千葉 天神山 西廣院 地蔵菩薩を奉納

千葉 光玉山 多聞寺 日蓮像を奉納

愛媛 陽向山 吉祥寺 薬師三尊を修復

千葉 瓦谷山 真光寺 雲中供養菩薩像奉納

埼玉 荒神山 東光院 薬師三尊十二神将像を修復

茨城 明王山 正願寺 両大師を修復           

           弐童子を修復

栃木 佐野市 龍泉寺 両大師を修復

茨城 山學山 不動院 阿弥陀如来を修復

個人用 仏壇用仏像を制作


著書「仏像彫刻のきほん」「やさしい仏像彫刻はじめてでも楽しく彫れる癒しの仏様、お地蔵さま」を監修


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