こんばんは。


本日ご紹介する本は、2007年出版と少し古いですが、本田直之氏によるレバレッジシリーズの中の一冊です。

レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則 (幻冬舎新書)

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時間の使い方というのは、恐らく全てのビジネスパーソンにとって共通して興味のある分野、あるいは悩みを抱える分野なのではないでしょうか。


時間管理の本は何冊も出版されていますが、まずはこの『レバレッジ時間術』を読むことをお勧めします。

時間に限らずお金についても言えることですが、使い方には3種類あります。

・投資
・消費
・浪費

この3種類です。


当然ながら、浪費はもとより消費している時間を、何とかできるだけ投資に充てたいものです。


そのための具体的な例もふんだんに含み、かつツールについても紹介されています。


読むためにそれほど時間もかからない薄めの本ですので、まずはこの本を読み、時間の使い方について整理してみてください。



レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則 (幻冬舎新書)

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以下、赤線メモです。


一人一人の新しいルールにして欲しいことがある。
どんな状況に置かれても、決して「忙しい」とか「いっぱいいっぱい」などと言わない、ということ。

面倒なことがいやなので、なんとか面倒ではない方法を考えようとする。
だからいいアイディアが浮かぶ。

今、求められるのは、選択と効率化によってポイントを絞り込み、限られた時間で最大の効果を上げること。

時間投資によって時間資産をつくる。

少ない時間で大きな効果を上げることが「時間にレバレッジをかける」ということ。

時間資産は極めて大きな「複利」で雪だるま式に増えていく。

時間投資は元本保証である。24時間がマイナスになることはない。

「時間を投資する」とは「仕組み」をつくるために時間を使うということ。

時間資産を増やす上で、もう一つ重要なのは、「天引き貯金」の発想。

「締切効果」が生まれて、その時間内で成果を出すことを考えるようになる。

増えた時間は原則として、新たな仕組みづくりや新しい事業、さらには自分の能力を高める自己投資など、再投資に回すべき。

「仕組み化」とは、別の言葉で言えば、再現性を持たせること。

やり方を知っているだけでは、「仕組み化」したことにならない。

新しい方法を、自分の仕事や生活のサイクルの中に組み込み、ずっと実行し続けられる再現性を持たせることが「仕組み化」である。

節約的なテクニックばかりに目を向けるのではなく、常に今やっている仕事を半分の時間で済ませる方法はないかと考えることで、さまざまなブレイクスルーの可能性が開けてくるはず。

まず重要なのは、事前リサーチ。スクリーニング。

仕組みづくりのために実際に時間を投資して、効率化を図っていく。
思うように効果が上がらなければむ理に続ける必要はない。
成果の上がることだけを続けることで、時間資産がストックされていく。

ルーチンの部分を仕組み化し、かかる時間を極力カットすことが、時間投資の第一歩になる。
得られた時間を、わずかでも成果が上がりそうなところに再投資していけばいい。

「時間効率を上げる」ことと、単にスピードを上げることとは違う。
重要なのは時間密度を濃くすることによって時間を短縮することであり、時間密度が薄いまま早く仕上げることとはまったく別のこと。

効率的な仕事をして成果を上げつつ、自動的に時間資産が増えるシステムをつくり、その不労所得的な時間資産によって、仕事と生活のバランスを取っていくのが、あるべき「ワークライフバランス」

「ゆでガエル」の話
ぬるま湯にカエルを入れ、少しずつ温度を上げていくと、カエルはその変化に気づかず、ついにはゆで上がって死んでしまうという話。

「レバレッジスケジューリング」の柱になるのは、「俯瞰逆算スケジュール」と「時間割」、そして「タスクリスト」の3つ。

「俯瞰逆算スケジュール」のポイントは、予定全体を俯瞰すること、成果を上げるためのタスクを逆算して考えること。

スケジュールは、俯瞰逆算スケジュールのような能動的な「アクティブ・スケジュール」と受動的な「パッシブ・スケジュール」の2つに分けられる。

「パッシブ・スケジュール」は順行型で、常に時間に追われている人のスケジューリング。

「アクティブ・スケジュール」とは逆算型、多くの仕事量をこなして成果を上げつつ、プライベートを楽しみ余裕もある人たちのスケジューリング。

今日何をすべきか、明日何をすべきかは、すべてゴールから逆算することで決まる。

カレンダーを使って俯瞰逆算していれば、ほかにたくさん仕事を抱えていても、全体のスケジュールの中からその仕事にあてられる時間を見つけ出し、あらかじめ「天引き」して割り振っておくことができる。

「課題」とは、前述の「ゴール」と同じ意味。
課題があってこそ、なんとかしよう、より良くしようという頑張りもきく。

「課題」と「成果」とは、表裏一体の関係にある。

「夢に日付をつける」とか、「ビジョンを掲げる」など、目標設定を明確にする。

知識のインプットや暗記にとりかかる前に、何をどの程度まで勉強したらよいのかという勉強方の検討に、十分な時間をかける。

レバレッジ・スケジューリングのもう一つの大きな柱は、一日の「時間割」づくり。

時間割づくりのためにまず必要なのは、自分の時間分析。

具体的にはまず、時間の使い方を、大きく4つのカテゴリーに分類する。
一つ目は自己投資である「インプット」の時間。
二つ目は仕事をしている「アウトプット」の時間。
三つ目は食事や風呂や睡眠などの「生活」の時間。
四つ目は自由に使う「プライベート」の時間。

一日24時間を、30分~1時間単位ぐらいで、4つのカテゴリーに分類して記録する。

一ヶ月分の時間家計簿ができたら、これを「成果」の観点から評価する。
主に、「インプット」と「アウトプット」の時間を対象とする。

一ヶ月に読んだ本の数、新しく会った人の数、一つ一つの仕事にかかった時間などを数値化してみると、とても役に立つ。

目的は、あくまでも自分が時間を効率的に使うための分析である。
大雑把な時間とその内訳(読んだ本の書名や仕事の内容など)が、自分で分かるようにメモしてあれば十分。

一日分の時間家計簿をつけるのにかかる時間はせいぜい2~3分。

これらの作業の仕上げとして行うのが、自分だけの「時間割」づくり。

まず「インプット」の時間を「天引き」する。
「インプット」の時間を最優先で決めて、次に、「アウトプット」「生活」、最後に「プライベート」の順で割り当てていく。

時間割とは、自分自身にアポイントメントを入れておくようなもの。

レバレッジ・スケジューリングの三つ目の柱が、毎朝つくる「タスクリスト」

「時間割」は、いわば時間の予算組のようなもの。
あとはそれぞれの予算枠の中で、具体的に時間をどう使うかが重要になる。

タスクリストの作り方も、もちろん俯瞰逆算。
必ず前述のカレンダーを見ながら、そこで設定したゴールをクリアするために、いつの時点で何をしなければならないか、そのためには今日、具体的に何をすべきかというところまで落とし込む。

タスクリストをつくる作業は、地図を見て目的地へ行くための最短ルートを探すようなもの。

「タスク」が「アクティブ」、「To Do」が「パッシブ」
「タスクリスト」が、あくまで成果を出すための俯瞰逆算リストなのに対し、「To Doリスト」は、目先の仕事をこなすことに主眼を置いた、順行の積み上げ型リスト、というイメージ

「備忘リスト」はつくっていく。
「To Do」的なものや、ランチやディナーの店の予約、あるいは「電球を買う」など、些細でも忘れてはいけないことを書き出したものです。

もう一つ、よく活用するのが「チェックリスト」

毎回同じことをやっているのに、いちいち考えるのは時間のムダ

チェックリストさえあれば、担当者が変わった場合の引継ぎも簡単。

またリストには単にやるべきことをリストアップするだけでなく、それぞれの仕事を何月何日までに済ませるかも、開催日の日付から逆算して入れる。

チェックリストをつくるとは、それを「仕組み化」し、再現性を持たせることである。

日常生活で習慣化したいことは、どんなことでもチェックリストにする。

リストさえ見れば、できているかできていないかは即座に判断できる。
できていればOK。できていなければ、習慣になるまでリストを見返す。

パソコンが便利なのものは、パソコン、手書きが便利なものは手書きで行う。

毎週一回、必ずやる仕事を手書きにすると、一年では50回も書き込まなければならない。
パソコンを使えば、その分の時間を効率化できる。

つくったカレンダーや予定表、タスクリストなどを、つくりっぱなしにしないで、絶えず目で見て確認する。

パソコンを使ったスケジュール管理に関連して言えば、提出物の締め切りの管理などは、ヤフーほか各社が提供している無料の「リマインダー」サービスが便利。

そもそも社員が会社紹介をしないのは、単なる「うっかり」である。
そういう社員に「忘れるな」と叱ったところで、あまり効果はない。
大事なのは、うっかり忘れない仕組みをつくることである。

「時間割」をつくって「パターン化」した生活を提案するのは、それがラクで快適なスタイルだから。

一日の時間割をつくることにはさらに大きなメリットがある。
それは、一つ一つの行動に時間の枠を設けることで、その枠内で完結させようというモチベーションが強く働くこと。

習慣化により集中力が高まることは、脳科学でも実証されている。

強力な縛りになっているのが、夜の会食のアポイントメント。
仕事であれプライベートであれ、人との約束は基本的にずらせない。

ジムでのトレーニングも同じ。
パーソナルトレーナーに指導してもらう。

「時間割」は、あくまで成果というリターンを得るための時間投資であって、規則正しい生活を送ることそれ自体が目的ではない。

まず「成果」というゴールありき。
それをクリアするために、俯瞰逆算スケジュールによって割り出したタスクを、確実に実行する「仕組み」が「時間割」である。

面倒なこと、苦手なことほどパターン化させてしまうのが、ストレスをためずに処理する方法である。

「きれいにする」という目的ではなく、あくまで、探し物をしないで済む環境を整えることが、机の上を片付けたり部屋を整理することの目的。

その仕事に一日五時間しかあてられないのであれば、五時間を最も効率的に使えるように頭を働かせるはず。
時間がありすぎるから時間がなくなる。

重要なのは、やるべき仕事で求められているレベルを見極めること。

人脈づくりもまた投資である。
人から何かを学びたいのであれば、自分のほうからも、その人に何かを提供できることが前提。
そうでなくて、会に出てみれば何か得るものがあるだろうくらいの受身での態度では、時間がムダになるだけ。

「いつか時間ができたらやろう」と思っているかぎり、「いつか」は永遠にやってこない。

休み時間の確保も、重要な「時間投資」でる。
90分働いたら10分休憩するというパターン。

上手な睡眠の取り方のポイントは大きく3つ。
第一は、朝、日光を浴びて起きるということ。
「早起き早寝」
「○時に起きる」と意識して寝ることで、人間の体内時計は思う時間に起きられるようセットされるようである。
「ビフォア9(午前9時前)」使い方が重要。
第二は、昼寝の時間を取るということ。
第三は、週末もパターンを変えないこと。

睡眠との関連で言うと、記憶作業は寝る前にするのが効果的。

寝る前に暗記し、翌朝起きたら、どれぐらい覚えているかをチェックし、忘れていたことはその場でもう一度記憶する。
夜になったらサイド復習するとともに、新たな知識をインプットする。
この作業を何日か繰り返せば、ほぼ記憶は完璧になる。

平日は「すること」を決めているのに対し、休日は「しないこと」を決める。

「Doing More With Less」
「少ない労力でより多くの成果を」

「Doing More With Less」を実践するために必要なのは、ドラスティックな発想。
今抱えている仕事にかかる時間を半分にできないか、いっそ10分の1に短縮する方法はないか、と考えること。

「人に任せる」

事業や業界においてカギとなる成功要因のことをKSF(Key Success Factor)という。

受験のKSFは、「過去問」と「合格最低点狙い」

ムダなことを切捨て、自分でなくてもできることは人に任せ、最後に残る重要な仕事は「意思決定」である。
「返答は即座に」

常に重要な情報をインプットし、いつでも即、決断できるようなレベルに自分を維持できるからこそ、経営者として成功する。

一冊一万円の雑誌でも全部を読むな

目次に目を通したあと、ページをざっと繰って、タイトルとサブタイトルだけ流して読む。
そのとき、気になるページの端を折っておく。
選んだ記事を読むのは隙間時間と決める。

究極の整理法は「捨てる」こと。

マーケット情報をチェックするには、テレビ東京のNewsモーニングサテライト」

30分の時間時差が大きな付加価値を生む。

人にはそれぞれ、時間密度の高い場所、高い時間帯がある。

世の中にはうまくいくための原理原則が少なからず存在する。
だったら最初にそれを学んだ方がいい。
それを教えてくれるのがビジネススクール。

ビジネススクールに行けば、マーケティングや経営について、体系立った原理原則を身に付けることができる。

「学ぶ」の語源は「真似る」

パーソナルブランドは、具体的には、パーソナルファイルをつくるほか、本・メルマガ・ブログを書いたり、セミナーを開催したり、新聞・雑誌に寄稿するなどの情報発信を通じて築くことができる。

重要なのは、自分の時間は自分でコントロールするという意識。
時間に対してアクティブになって、「時間に追われずに成果を上げる生活」を実現する。


「常に時間はたっぷりある。うまく使いさえすれば。」(ゲーテ)

「何に90時間かかっているのか、20個書き出してみるといい。そのうちの10個には意味がないはずだ。」(ジャック・ウェルチ(GE))

「まったくするべきでないことを能率的にする。これほどむだなことはない。」(P・F・ドラッカー)(『3週間続ければ一生が変わる』ロビン・シャーマ著/海竜社)

「する必要のまったくない仕事、時間の浪費である仕事を見つけ、捨てなければならない。
 すべての仕事について、まったくしなかったならば何が起こるかを考えればよい。
 何も起こらないが答えであるならば、その仕事はただちにやめるべきである。」(P・F・ドラッカー)(『仕事の哲学』/ダイヤモンド社)

「社員に会社の備品を盗ませないのと同様に、同僚の時間を奪ってなんとも思わないような社員をのさばらせてはいけない。」(アンディ・グローブ(元インテルCEO))



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