こんばんは。


本日ご紹介する本は、一世を風靡した勝間和代氏による一冊です。

勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践

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「7つのフレームワーク力」ということで、以下の7つについて書かれています。

 1. 論理思考力
 2. 水平思考力
 3. 視覚化力
 4. 数字力
 5. 言語力
 6. 知的体力
 7. 偶然力


論理思考力のパートでは、基本的な21のフレームワークがカラーチャートで挿入されています。

Amazonのレビューでは酷評されているようですが、読後の感想としては、よく纏まっていて良書だと感じました。


ただ、ビジネス書は読んだ後、あるいは読んでいる途中に、いかに行動に移させるか一つのポイントです。

その意味ではやや行動に移すという観点では少し物足りない感じがします。


そのため本書は、辞書的な使い方や思考の整理をしたいときに参考書替わりに読むべき本かなという印象です。



たださすが外資系コンサル出身だけあって、物事を体系立てて考える思考様式が垣間見られます。

情報としてよく纏められているという点では優れた本だと思いますし、一読の価値はあるでしょう。


1,600円という値段が高いかどうかは人によって判断は分かれますが、ビジネス書としては通常の価格帯ですし、飲食代に消えるのなら安いと思います。



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以下、赤線メモです。


目標は、あくまでも、より楽しく仕事をすることであって、ビジネス思考力を磨くこと自体が目的化してはいけない

間違った仮説・結論であっても、仮説がないよりはずっとまし

多くの人が、実行の部分をさぼる
逆に言えば、行動さえできれば、圧倒的に他者より優位に立てる

知的生産には、アウトプットという、どこかの筋肉を動かさなければ完結しない作業が、必ずついてまわる
そして、完結しなければ、そこから得られるものはゼロなのである。

お金は、「相手から自分への感謝の表れ」

日本に犬は何匹いますか?
いちばん失格なのが、この質問についてググった(グーグルで検索した)人です。
次にまずいのが、だいたい山勘で根拠もなしに答えた人です。

「ウソのゴサンパチ」
なぜか私たち日本人が山勘で数字を言うと、5か3か8になるそうです

ビジネス思考力で重要なことは、結果ではなくプロセス

教育学者のベンジャミン・ブルーム博士が提唱したテキサノミー理論をベースにした、思考の六段階モデル
①知識 暗記力(事実、言葉、やり方、分類を知っている)
②理解 内容を解釈したり、言い換えたり、説明したり、推し量ったりする能力
③応用 知識を一つの状況から別の状況に移すことができる能力
④分析 全体の中の部分を見つけたり、区分けしたりできる能力
⑤統合 部分を組み合わせて、統一された全体をつくりだせる能力
⑥評価 基準を使って情報の価値や使いみちを判断できる能力

どんな怖いことでも、想像できなければ怖くない

論理とは要は、「風が吹けば桶屋がもうかる」について考えるものです。

論理思考力
基本となる三つのテクニック:MECE、ピラミッド・ストラクチャー、仮説思考
身につけるための四つの実践手法:日常業務で使う、論理パズルを解く、なぜ五回を考える、観察から仮説をつねに立て続ける

論理思考が身につかないという人は、単純に質量が足りないだけです。

マーケティングの世界では、まず、消費者を年齢別に切るものですが、なぜ、年齢別の切り口が有効かというと、それはMECEだからです。

量をこなしていくことで、当然、「ああ、そういうことか!」という時が訪れます。
「量が質に転化する」
私たちはものまねをする能力があるため、いろいろなものを数多くまねていると、あるときそれが閾値を超えて、自分でもできるようになるのです。

ピラミッド・ストラクチャーの訓練には、「なぜを五回」が効きます。

水平思考力
基本となる三つのテクニック:前提を疑う、見方を変える、組み合わせてみる
身につけるための四つの実践手法:アイデアの量を増やす、アイデアを試してみる、失敗から学んで修正する、チームを活用する

「抜け道はないか?見落としはないか?前提に間違いはないか?」

ヒューリスティックには、代表性ヒューリスティック、利用可能性ヒューリスティック、固着性ヒューリスティックの三つがあります。

1 代表性ヒューリスティック(検索容易性)
2 利用可能性ヒューリスティック
3 固着性ヒューリスティック(アンカリング)

「成功は復讐する」

①なぜこの問題を解く必要があるのか
②問題設定そのものは正しいのか
③問題を言い換えることはできないか
④この問題を解決したら、だれが得をして、だれが損をするのか

「SCAMPER」
Substitute 代用してみたら?
Combine 結合してみたら?
Adapt 応用してみたら?
Modify 変更してみたら?
Put 置き換えてみたら?
Eliminate 減らしてみたら?
Reorder 逆転してみたら?

一つの課題を考えて、考えて、考え抜くと、ふとリラックスしたしたときに、頭の中でアイデアが結実します。もし出ないとしたら、よいインプットの量が足りないのです。

「じゃんけんよりもやや確率のいい勝負をし続けろ」

私たちが一度に処理できる画像としての情報の量は、文字や数字による情報に比べて何百倍にも及ぶ

何かを統合して表現する際には、ぜひイラストやグラフ、図解などを使う訓練を意識的に行ってみてください。

デザインとは、その受け手に、それが自分に対し何をアフォードしてくれるものかを指し示すために使うということ

数字のいちばんの役割は、感性と理性をつなぐことにある

一般に、人とのコミュニケーションにおいては、次の三つの要件が必要です。
●話の内容に具体性があるか。
●信頼性があるか。
●聞いたことを自分の言葉で再現できるか。

仮説をつくるときのポイントは、必ず複数の仮説を立てて、比較すること

「この数字を使ったときに、どのような効果が現れるのか」ということが、相手がパッと見て、具体的には三十秒でわかるように

言語力をつける最初の基本テクニックは、なるべく多くの知識・説明を知ることです。

言葉というのは、他人の体験を追体験するために存在します。
いかに多くの言葉とその意味するものを知っておくかによって、自分の体験の中に再生できるものが変わってくる

ほんとうにコミュニケートしたいのは、相手の無意識の中にある過去の経験値

どうやって相手の気持ちを膨らませるか、相手の考えを膨らませるか、このために、言葉を選択します。そのなかで、比喩というのは、たいへん有効な手段なのです。

ボキャブラリーの裏側にある知識、経験、世界観、考え方、想定、仮説、そういうものを知るのが読書です。

「多重知性理論」(マルチプル・インテリジェンス=MI理論)

ハーバード大学のハワード・ガートナー教授等が中心となって唱え始めた理論(一九九三年『Flames of Mind』 Basic Books)です。
言語的知性、論理・数学的知性のような一般的に知的だと思われているもの以外に、音楽や運動ができたり、人とのコミュニケーションがうまくできたり、自分の感情や思考を理解できたりするということもまた知性であって、それらの間に優劣はない、というものです。

①言語的知性 Linguistic Intelligence
②論理・数学的知性 Logical-mathematical Intelligence
③音楽的知性 Musical Intelligence
④空間的知性 Spatial Intelligence
⑤身体運動感覚的知性 Bodily-Kinesthetic Intelligence
⑥対人的知性 Interpersonal Intelligence
⑦内省的知性 Intra-personal Intelligence
⑧博物学的知性 Naturalist Intelligence

頭を鍛えるのと同じくらいの労力を使って、身体を鍛えることが重要です。

いいなと思えることを知ったら、とりあえずやってみよう、取り入れてみよう、考えてみようとする繰り返しのなかで、人は進化していく

もし生産性を上げたいと思うのなら、まずは、アルコール、カフェイン、ニコチンを減らす方向で動くことです。

三毒とは、妬む・怒る・愚痴るで、これらをしないことで煩悩が去るという教えです。

偶然力に役立つ五つの考え方
好奇心を発揮すること、持続性、楽観性、柔軟性、
リスクテイキング(リスクをとって果敢にチャレンジすること)

セレンディピティ
あてにしないものを偶然うまく発見する能力

チャンスというのは、ある意味、無数にあります。
その無数のチャンスのなかで、それに気付ける人と気付けない人がいるだけです。

ひらめきというのは、おもに長期記憶に対する短期記憶や外部からの刺激によって起こると考えられています。

つねに答えは身の回りにある

自分が魅力的になればなるほど、他の魅力的な人たちとの出会いの機会が増す



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