1歳の息子に届いた成功者100人からの手紙
ただこちらは著者は無名(アメリカの弁護士さんだとか)なものの、その元となった著者の息子さんへの「手紙」の送り主は、かの国では超有名な人ばかり。
アマゾンの紹介にあるだけでも、
と豪華絢爛。ジョージ H.W.ブッシュや息子のジョージ W.ブッシュ、アーノルド・パーマー、ニール・セダカ
●それらの人びとが、1歳になる男の子に向けて
と言った質問に答えていくのが本書のコンテンツ。どうすれば人生で成功できますか?
世界で一番大切なことはなんですか?
愛とはなんですか?
幸せとはなんですか?
「1歳の男の子」というピュアな存在が回答の相手なためか、そのまま「人生訓」として使えそうな内容ではある。
これで、大学を卒業しようとする若者が相手だとしたら、もうちょっと違った内容になっただろうが。
●ところでふと思ったのが、「回答の内容だけ見て、誰が送り主かを見極めるのは基本的に不可能である」ということ。
質問の内容が普遍的過ぎて、回答者のパーソナリティが出にくいのだ(一部の個性的な人を除く)。
裏を返せば、上記のような質問に対しては、実はその回答自体は「ありふれたものがほとんど」と感じた。
「青い鳥症候群」ではないが、「答え」は私たちのすぐそばにあるのかもしれない。
現役・三井不動産グループ社員が書いた! 「ダメマンション」を買ってはいけない
書かれている内容は、他業界の我々にとっては、ショッキング。
ただ、これらのことも、不動産業界にとってみればアタリマエのことなのかもしれない。
(これこそ、土井英司氏がCDで言っていた所の「竹やぶ理論」か?)
●居住用の不動産というのは、一生のうちでも極めて高額な買物であり、その分行う機会も少ない。
そのためか、今現在、本書を必要とすべき人自体が少ない(株取引を行う人に比べたら)上に、それらの人々が、必ずしも本書の存在を知っているかが微妙。
存在を知っていればきっと買うであろう人のほとんどが、まだ手にしていないと思われる。
逆に売る方の不動産会社側にとっては、目障りな一冊であろうことは想像にたやすい。
●私は基本的に「賃貸派」である。
ただ、そんな私でも、この本を読んだ事は非常に有意義であった(マンション買う気もないのに付箋貼りまくり(笑))。
ひとつには、『ヤバい経済学』 でも登場した、「情報の非対称性」について、しっかりおさらいできた、ということもある(笑)。
それ以上に、「持ち家派」なのに、本書に書かれた内容を知らない人がいたら、それはそれで怖いことだが・・・。
持ち家派ならマスト!
【読了】アフィリエイトSEO対策テクニック
自分が装丁(というか表紙)だけ見て、メインコンテンツはSEOなのかと思っていたがそうではなかった。
●本書の中心となるのはアフィリエイト(確かに表紙にはドーンと載っている)。
テーマやキーワードの選び方から、セールスレターの書き方まで、かなり丁寧に指導してくれている。
一昔前なら、アフィリエイトの有料情報商材にでも載っていたようなレベルのものもちらほら。
そういう意味では、アフィリエイトを目指す人には悪くない一冊。
●ただ、苦言を呈するとすれば、やはりタイトル。
たとえば本書の内容にある「無料ブログサービスを使ったアフィリエイトブログの作り方というのは、アフィリエイト本ならわかるが、SEOとは関係ない。
純粋な意味でのSEO関係の部分は、PART3の50ページ強と、最初の鈴木将司氏との対談(ここが結構オイシイ)の一部だけとなる。
●その代わり、アフィリエイト収入が伸び悩んでいる人は、本書から得るものが多いかもしれない。
本書に何度か出てくるフレーズで、
というものがある。「作ってみたら」→「稼げた」
ではなく
「稼げる」、だから・・・→「作る」
趣味の日記系のブログで稼ぎたいのに稼げていない人には耳痛いかも。
キミがこの本を買ったワケ
マーケティングの本の「入門編」としてはむしろ勧めたいほど。
●本書のような「ネタ系」の本を読んで出てくるであろう、「ねぇねぇ知ってる?」という台詞を揶揄してはいけない。
それこそ、世の中に口コミを引きおこすものなのだから。
●一番収穫だったのは、『最後の恋』を引き合いに出して解説された「魔法のヴェール」。
機会があれば、是非確認してみたいところ(詳細は本書を)。
●もう一つ、これを備忘録として。
確かに(汗)。渋谷の100人のトレンドリーダーは幻想。
実際は1人のトレンドリーダーに99人のコピーに過ぎない。
デジタル・ワークスタイル
土井英司氏のビジネス・ブック・マラソン で知って購入。
紹介された日には、アマゾンの総合ランキングのベスト10入りもしたという、使える一冊。
●紹介されているTipsは既に類似本で紹介されているものも多いが、結局どんなに多く紹介されていても、全てが導入できるわけではない(私だけか(汗)?)。
その点、この本で紹介されているTipsは、「文系上がり」の私でもその気になれるものが多かった。
「目的と手段」について考えた場合、もちろん、「手段」が「(本の)目的」であるものも否定しないが、本書は「目的のための手段」であることが理解できる。
●とりあえず、GMailで「信頼のトリオ」(「要返信」「保留」「アーカイブ」)を実現したい。
それと、最近やっとRSSリーダー(当ブログでも「ライブドア リーダー」 アイコンを設置してあるので、良かったらご登録を(笑))を導入したので、本書にある高速処理を目指したいところ。
ヤバい経済学 [増補改訂版]
100ページ以上増えて200円程度しか値段が違わないというのは、前著を買ってない人にとっては朗報。
逆に前著を買っている人にとっては、ちょっと悔しい反面、この手の本にヤラレてしまった人なら、買わざるをえないところ。
●ちなみに自分の周りで2冊とも持っている人はいない。
この分では、「新しい方の『ヤバい経済学』読んだ?」という話も出てこなさそうな。
●前著を読んだ時にはそれほど意識しなかった、「情報の非対称性」については、その後の本や、実生活で考えさせられることが多かった。
例えば、人生において滅多にない、高額出費のシチュエーション、特に住居の買い替えなど。
こちらは何せ回数をこなしてないわけで、業者の圧倒的な情報量やそこから来る台詞に圧倒されることになる。
インターネットによって、その非対称性は徐々に解消されつつあるとはいえ、そういう機会に面したら、十分注意したいところである。
●追加の内容の中では、「高速道路で列に割り込む車に反則切符を切りまくる」話が面白かった。
切られる本人は別としても、その車の行いに不快感を持っていた「真面目に並んでいるドライバー」にとっては、警官の行動が心地よいものであろうことは想像に難しくない。
「美しいビジネスモデル」とは違うが、このような視点から物事を考えてみたいもの。
前著を読み損ねている人はぜひ!
会計士の父が娘に贈る32+1の手紙
著者とは年も近いのに、娘の年の差が激しすぎるのは、この際無視で(汗)。
実際、ウチの娘は、まだまだこういった「教え」を必要とはしていないのだが。
●書き留めておきたい言葉を列挙。
●一般的に、自己啓発系の本というのは、多かれ少なかれ述べている内容の本質はそれほど違いが無く、類書との違いを生み出すのは、周辺情報や具体例、さらには著者のパーソナリティではないかと思っている。■どうやってそのお金と付き合っていくかに悩んだときには、「お金は墓場に持っていけないものだが、それでもこのお金を手にすることに意味があるのか?」と考えてみてください。
■ビジネスの世界では、葬式を仕切れる会社は本物であると言われます。(中略)
私は、その会社が一流企業かどうかを判断する材料の一つを、葬式をいかにうまく仕切れるかにおいています。
■世の中の先が見えないときは、一つだけの資産に偏ってはいけません。
そういう意味では、ほとんど無名(失礼)の著者が自己啓発本を出すなら、「キラーコンテンツ」が欲しいところ。
●本書の中身は極めて良質ではある。
ただし、「なぜこの著者がそのことを書き、私たちはその本を買うのか」という必然性が、若干薄い気がするのは、私だけだろうか?
ワンダーマンの「売る広告」
●「ダイレクトマーケティングの父」ことレスター・ワンダーマンの自伝的マーケティング本。
よくビジネス書には事例が取り入れられていることが多いが、本書の場合、ワンダーマンの生涯が、そのままダイレクトマーケティングの歴史になっているのが興味深い。
それほど、現在のダイレクトマーケティング界においては、彼の功績は大きいと言うことか。
●新聞の綴じ込み葉書や毎月レコードが送られてくるレコードクラブを初めとして、ワンダーマンが開発した方法で、いまだ日常的に使われているものは、実は大変多い。
そして本書は、それぞれの手法がどのような経緯を経て、どのような考えから編み出されたかが明らかにされている。
昨今のインターネットビジネスを考える上でも、本書をヒントとして、気づきを得ることが出来る人もいるかと。
● ほとんど挿絵も図も表もなく、字も大きくないが、ページ数は400を超える力作ゆえ、半端な気持ちでは読みきれないこと必至。
ただし、本気でダイレクトマーケティングを志すのなら、必読の一冊。
オススメ!
絶対速読記憶術
文庫本だが書き下ろしとの事なので迷わず購入。
●タイトルからはむしろ記憶術の本かと思ったが、内容としてはそのほとんどが椋木流速読術の解説。
トレーニング部分が多くを占めるので、そういうモノをやりたくない人にはちょっと向いてないかも。
●本書によると、椋木先生の速読教室は結構リーズナブルだとか。
その割には教室名もURLも表示されておらず、検索かけてもお名前では延々と著書関係のサイトが引っかかってしまい、結局わからず。
●ただ、速読と勉強について、関連性のある記述(「『視点移動トレーニング』のおかげでセンター試験が上手くいった」など)がいくつか見られ、記憶術を目当てにする人はそこの部分は参考になるかと。
働くパパのための「幸福な家族」のつくり方
広告代理店出身ということもあり、本書の半分以上を割いて「働くパパ」をプロファイリングされている。
●ただ、本書を買うのは誰なのだろうか?
「働くパパ」たちにとって、自分がどのジャンルに属するか、ということは大事な事なのだろうか?
今流行の「マーケティング的視点から分析した富裕層の本」を富裕層の人が買わないように、本書もそういった分析部分については「働くパパ」にとってはあまり意味のあるものだとは思えない。
●ゆえに、本書のキモは第1章の「幸福な家族」のつくり方。
その部分だけでも、本書の金額以上の価値はあると思う。
著者のあいはらさんには、この部分を掘り下げた次作以降をぜひ期待したい。