今月読んだ本の中で一番お勧めしたいのは、これ。


話題になった書籍なので、「読んでないけど表紙は見たことある」という方も多いと思います。
私なりにこの本を言い表せは、現代版かつグローバル版『君たちはどう生きるか』です。中学生の少年が学校生活の中で(たまに外で)、貧困(格差)、民族、ジェンダーといった差別や分断に悩み、自分なりに答えを出していく過程が描かれています。『君たちはどう生きるか』では、メンター的存在として叔父さんがいます。本書でも母親が似たポジションにいますが、母親も一緒に悩む点が大きく違います。普遍的な内容であり、また世界が抱えている問題を身近に感じて考えるきっかけになる本です。中学生以上であれば、ぜひ読んでほしい一冊です。