今年はじめから集中的に芸術の勉強をしていました。そんな中、自分なりに分かったことがあります。なぜ日本ではイノベーションが起きないのか、です。

 

西洋芸術は、以前の芸術の常識や考え方を否定して発展してきました。ルネッサンス、ロマン主義、印象派、そして現代芸術。まぁ挙げたらキリがないです。「破壊することで新しい価値を創造する」を繰り返してきたわけです。アメリカは西洋の下地があるのに加え、歴史がないため前に進むしかありません。そりゃ、イノベーションを起こしますよね。

 

一方日本は「踏襲」の文化です。踏襲しつつ、新しい技術を融合させていく。そういう感じで芸術を発展させてきました。0→1を生み出すのではなく、1→10。10→100、の価値創造が得意なわけです。日本の最大手企業トヨタ自動車が「改善」によって大きくなった事象がそれを象徴しているように思います。結論としては、日本はこれからもおそらくイノベーションは起きないだろうし、起こす必要もないです。1→10にするのが強みなのだから、そちらを伸ばせばいいのです。

 

とはいえ、日本人でもアート思考は必要です。書籍をいくつか読みましたが、『13歳からのアート思考』(著 末永幸歩)がアート思考について一番わかりやすく書かれていました。

 

本書によるとアート思考とは、常識や正解にとらわれず、自分の内側にある興味からくる見方で世界をとらえて探求し続けること、だそうです。これを見て私は、なんだかお笑いやロックに通じるものがあるなと思いました。これらも生き方や考え方ですからね。アートに生きるか、お笑いに生きるか、ロックに生きるか。そういった3つの価値観によるタイプ分類も面白いかもしれませんね。