今回は、私の価値観の一つをネタにお話しします。

今私は、コンサルティングやライティングを業としています。もともとこの仕事が好きだったのかといえば、そうではありません。マーケティングは追い込まれて勉強したものですし、ライティングにいたっては嫌いでした。それが今では好きですし、一生関わっていきたいなとも思っています。つまり、嫌いだったものが好きになっていったわけです。

仕事だけではなく、趣味も同じです。私は日本の工芸品や文化が元々嫌いで、完全に西洋かぶれでした。家を引っ越す際も、とにかく和室といった和の要素がない家を第一の条件にしたぐらいです。それが今では、焼き物や工芸品をはじめ、日本の工芸品や文化が好きになっています。

私の人生は、嫌いだったものが好きになるの連続です。この経験から、「嫌いなのは、単に自分がその魅力に気づいていないだけ」という考えに至りました。私が嫌いなものでも、それが大好きな人もいるのですから、必ず何かしらの魅力はあるはずです。好きになれないのは、その魅力に気づいていないだけなのです。そう考えれば、この世界は、まだ見ぬ好きなもので溢れているのです。ただし、魅力に気づけるかどうかは、やってみて続けてみないとわかりません。

喩えるなら、芋ほりです。
土を掘ってすぐに出てくる芋もあれば、深く掘らないと出てこない芋もあります。すぐに好きになれたものは、掘ってすぐに出てきた芋のようなものです。中には、深く掘らないと出てこない芋もあります。

「好きなことを仕事にして生きていきたい」という若者を散見します。その考え方を否定する気はないのですが、私的には「もっといろいろな世界に触れてみてからでもいいのに」と思います。学生時代と少しの社会経験で見てきた世界なんて、本当に狭い世界です。もしかしたら、今好きなことよりももっと好きになれるものに出合えるかもしれません。

まとめると、まだまだあなたの知らない魅力がこの世界にはあります。好奇心を持って、色々な世界に顔を突っ込んでみてください。



「好きなこと(仕事)だけをして生きていく」は、どこかで行き詰る