「クリスマス」と言えば、「恋人」。
「恋人」と言えば、「劇場版 機動戦士ZガンダムⅡ -恋人たち」ですよね。
世間では低評価な「劇場版ZガンダムⅡ」。
「ストーリーが理解できない」
「話のつながりが分からない」
「行動理由の説明が足りない」
などと、ニュータイプばりの心情読解力が要求されるこの作品。
バカが、
そんなものどうでもいいんだよ。
この作品で冨野さんがやりたかったことは、カミーユとフォウのイチャイチャなんです。
以下はPVですが、よく見ていてください。「カミーユ」と「フォウ」が名前を呼び合う回数が多いです。
PVでも出てくる台詞ですが
フォウ 「カミーユって名前今でも好き?」
カミーユ 「とっくに好きさ。自分の名前になっているもの」
フォウ 「そう。私も好き」
があります。
このシーンだけで十分なんですよ。それぐらいいいシーンなんです。僕はね、このシーンを何度も見ては、感動してましたよ。
まずね、カミーユって、自分の名前嫌いだったんです。女の子と名前みたいだと馬鹿にされていたからです。しかも、親のことも嫌いでした。父親は不倫し、母親はそんな父を無視して研究に没頭して家族を顧みなかった。そんな両親が大きっらいでした。そんな親につけられた名だったこともあり、カミーユは以前から自分の名前が嫌いだったんです。
フォウも同様です。
フォウは強化人間。戦争のためだけに育てられた人間№4だからフォウなんです。だから、フォウも自分の名前が嫌いでした。
それがね。
お互いが、相手の名前を「好き」だと言う。
自分が愛した人が好きと言ってくれた名前だから、好きになった。
カミーユに至っては、自分の名前(自分の存在そのもの)をフォウが愛してくれた、だから、自分を育ててくれた親への恨みが消えて、親を肯定できるようになっている。その意味があのシーンには込められているんだよ。
だからね、あのシーンだけ感動できれば、この回は十分なのさ。
でも、フォウ、死んじゃうんだよね。カミーユを宇宙(そら)に飛ばすために。
※風邪ひいたので、家でじっとしています。