諦める.....
小学生低学年くらいの子供たちは「諦める」という事の感覚をどの様に考えているのでしょうか?
諦める=できない。
諦める=嫌になった。
諦める=辛い。
諦める=向いていない。
諦めるのイコールはいくらでもあります。
が、全て諦めた後の後付けにすぎません。
諦めない....
諦めない=結果を出す迄。
諦めない=納得出来る迄。
諦めない=決めた所迄。
諦めないは自問自答です。
今の時代、諦めるのは、親が判断してしまう事が多いのでは無いかと思います。
親が諦める〜子供も諦める。
子供が嫌々やっている〜親が妥協する。
このパターンが一番多いと思います。では、親と子供のどちらが先に諦める気持ちを持つかです。
ほとんどが子供が諦めると言うより、飽きる、嫌になるという事が多いと思います。
それではどこまで親がサポートして継続させるかです。
どんな習い事でも始める時に諦める事など考えている人などはいません。
学校生活では先生が嫌いだからと言って学校を休む事は出来ませんが、習い事は親が認めれば休む事が出来ます。
石の上にも三年。
段取り三年。
昔、よく言われた事です。
今の時代では、「取り敢えずかじってみて合わなかったら辞めればいい。」的な考え方を持つ人も多い様ですが、決して間違った考えでは無いと思います。
ある意味、人生のタイムロスを省いた合理的な考え方かも知れません。
我慢が出来ない子供をいかに継続させるか?
家庭のサポートも重要です。
1日の大半が家庭と学校で過ごしているからです。
武道やスポーツなどの習い事は学校や家庭での足りない部分を補う場ではありません。
小学校の様に皆で同じ授業をするのと違い、各自が自分の決めた方向へ夢を抱きチャレンジする場だと思います。
結果として、その中から学校や家庭での足りない部分の補強になる事もありますが。
空手の大会で、強い子の試合を見てある保護者同士が呟いていました。
「あの子、強くていいよね。あんな風になれたらいいよね。でもうちの子とは違うから無理だよね。」
この時点で諦めてます!
その強い子には強くなるまでの道のりがある筈です。
強い子を見ていつも思います。
どんなキツイ稽古をしてるのだろうか?と。
こんな呟きもよく聞きます。
「ウチの子供に勝った子が優勝して良かった。」
ハッキリ言ってどうでもいい事です。
我が子に何が足りずに負けたかをすぐその時から考えて欲しいものです。
指導者と生徒。
指導者の考え方と保護者の考え方。
保護者と生徒の考え。
難しいトライアングルです。
フルコンタクト空手に限らずコンタクト競技で実際に闘うのは子供です。
親の理想や要望を全て押し付けても、
闘うのは子供です。
結果を出すのも子供です。
喜ばせてくれるのも子供です。
以上は小学生低学年までに見られる傾向です。
それ以上の子供に対して率直な気持ちで書きます。
小学生中上級生でキャリア2年を超えても上達しない。強くならない。
こんな不満を持っている方も多いと思います。
私の、私の生徒たちに対する考え方です。
私の指導が悪い(指導方針)か、集中力が足りない。(真面目に取り組んでいない。)
このいずれかだと思っています。
集中力を持たせるのも稽古の一環ですが、キャリア2年以上ともなると本人の心構えが一番大切です。
たとえ稽古日数が少なくても、稽古時間が短くても集中して取り組めば結果ではなく成果は必ず出ます。
成果無くして結果には結び付きません。
大会で優勝を目指すのであれば結果を追求しなくてはなりません。
体力強化などを目的とするならば成果を出さなくてはなりません。
成果と結果は似て非なるものだと考えています。
私は大会をハカリに考えた時、優勝は結果であり入賞は成果だと考えています。
集中して稽古に取り組んでいれば必ず入賞という成果は出ます。
成果の積み重ねが結果を連れて来てくれます。
いずれにしても諦めるという言葉は私的にはあまり好きな言葉ではありません。