寂しいブログを読んでしまいました。
大会に対するある指導者の視点です。
ジュニア空手では闘う本人も応援する方も勝つ事に向けて必死に闘い応援します。
「勝つ事だけに執着して反則したり、同感できない試合も多数....武道精神....」
等のブログがありました。とってもとっても残念です。
幼児や小学生にとって 大会はどうしても勝ちたい舞台です。
また、親も子供以上に熱が入ります。
子供はそんな親の気持ちを痛いほど感じ取って緊張しているはずです。
当然、鍛錬して来た技、スタミナ、根性の全てに、勝利に向けての執念を掛け合わせてコートに上がります。
勝ちにこだわらない事も否定はしません。
初級、中級で経験を積んでいる間であったり、復帰初戦であったり。
昨日の出来事です。桃子の決勝戦欠場理由についてあまり詳しい内容は書きたく無かったのですがこの寂しいブログを読んで書くことにしました。
昨日の試合で桃子は準決勝戦で偶然にも喉への突きを受けてダメージを負い決勝戦を欠場しました。
決勝戦迄のインターバルの間、相手選手や保護者の方が倒れている桃子の側によりそってずっと風を送って冷やしてくれたり、何度も何度も謝罪してくれました。
私はその親子に対し
「試合の流れだからこういう事はつきものです。一生懸命やっていれば時にはこういう事もありますし、うちの生徒がやってしまう事だってありますのであまり気になさらないで下さい。」
と言いました。
この親子の思いやりこそ本当の武道精神であり礼だと思います。
大会終了後には桃子も復活してその親子と笑顔で会話をして再開を約束しました。
新しい絆です。
勝つ事だけに執着して反則.....
こんな考え方自体が、その試合を裁いてる審判の方々への見落としを指摘しているぼうとく以外の何物でもありません。
そして反則を犯してしまった生徒の指導者への指導批判、侮辱にもなりかねません。
皆、一生懸命やっているからこそ起きるアクシデントであり、誰にでも犯す可能性はあります。
勝つ為の反則を教えたり、狙って反則をする様な生徒は一人もいません!
百歩譲って、空手経験の無いセコンドや応援者が口にするならわかりますが、大会に出場してコートに預けた以上、審判が法律です。
裁く審判が認定しない限り外野がとやかく言う筋合いのものではありません。
それがそこのルールだから。
フルコンタクト空手に対するイデオロギーの違いなのかも知れません。
閉会式で加藤館長の話された"信頼"が届いていなかったのでしょうか。
指導者がそんな目で大会、試合を見ているのかと思い、武道精神を語るのかと思うと寂しい思いで一杯です。
一気に冷めました。