新規入門される生徒には様々な入門動機があります。
今回は小学生、特に低学年の新規入門動機のパターンを実体験を元に書きます。
小学一年生、二年生くらいまでは自分の意思で空手を始める子供は少ないと思います。
大半が家庭の方針や果たせなかった親の夢、期待です。
親が語るもっとも酷い動機は
「男の子なんだから喧嘩だけは強くしたい。」
「喧嘩さえ強くなればいいんだ。」
これは実際に私の耳に入って来た言葉です。
小学一年生くらいの子供がそんな事を考えているとは思えません。
強くなる = 喧嘩が強い。
こんな理論なのでしょうか。
少し乱暴な書き方をします。
そんなに喧嘩が強くなりたいのなら、徹底した体力強化と、関節やこめかみ、人間の各急所への攻撃の練習をひたすらやればいいんです。
もっと言うならば物を持って闘えばいいだけの事です。
大体がそんな考えでいると現実の稽古と大会などでの結果のギャップが出始めて自爆します。
強くなる事の意味、何処が強さの終着点なのか?
誰と闘っているのか?
何に勝ちたいのか?
よく考えてから武道を始めて下さい。
喧嘩の勝敗は人生を大きく狂わせますが、
武道の勝敗は人を成長させる事はあっても転落させる事はありません。