新学期に伴い習い事を始めるお子さんも多いのではないでしょか。
とは言っても新小学生や幼年の子供達のほとんどが親の希望で習い事を始めます。
武道、スポーツではしっかりとその競技の特性を理解した上で体験などが出来る場合は体験をして決定してほしいと思います。
スイミングや柔道、剣道、サッカーなどはすごく名前を聞いただけで理解が出来ますが、空手やレスリングなどは少し複雑です。
例えばスケートには代表的なものではスピードスケートとフィギュアスケートがあります。
スイミングでは競泳やシンクロなど。
これらも一般的には知れ渡っています。
それではレスリングはどうでしょうか、
日本人選手がオリンピックで活躍したり各メディアでの露出によりメジャー競技としてジュニアの入門者も多いと思います。
レスリングにもフリースタイルとグレコローマンスタイルがあります。双方共オリンピック競技ですが、このスタイルの違いを理解してレスリングを始めさせる人はどれくらいいるのでしょうか?
これが空手となると更に複雑です。
伝統空手、フルコンタクト空手、実践空手など全くと言っていいほど競技内容の違う物や一部関わりのある競技。
大半の方は「空手」と言う言葉を聞き活字を見ると、皆(特に女性)それぞれのイメージが頭に浮かぶのではないでしょうか。
キレのある型、スピード感ある寸止め、気迫漲るフルコンタクト。
他にもグローブ空手や投げ技などを含めたルールの競技を含めると更に細分化されて来ます。
当然、選択した道場によって指導方針も違うし目指す方向性も違って来ます。
体験会などで説明を受けていても全く知識の無い世界の話を初めて聞いただけではよく理解出来なくても仕方がないと思います。
空手を始める目的は様々です。
礼儀作法を身につける為、健康の為、護身の為、強くなりたい為、大会で優勝したい為、etc....
自分の子供にはどの目的でどんな道場を選ぶかが大事な事です。
そして毎回稽古から帰って来たら5分でいいから空手について話し会う事です。
特に父親は。家に居なければ電話でもいいのです。
私は必ずその日に師範から褒められた事と注意や怒られた事をあっても無くても聞いていました。
最初のうちは褒められた事はすぐに答えて叱られた事などは中々話してくれませんでした。
そのうちに叱られた事なども直ぐに話してくれるようになりました。
いい意味で叱られたり注意された事を恥ずかしい事だと思わなくなって来ました。
頑張ってやった結果、注意されたのであれば仕方ないと思い、次回までに直して行こうと考え始めてくれました。
叱られた事も隠さずに。
これは毎日の稽古後の会話の中で私とのコミュニケーションが出来て来たからだと思っています。
子供は親に絶えず褒められ、絶えず叱られたくないものです。
言葉で言うのは難しいですがその辺は各家庭なりのコミニュケーションが多少のフラストレーションを解決してくれます。
習っているのは子供です。
辛いのも子供です。
結果を出すのも子供です。
預けっぱなしで向き合ってくれなくては本当の気持ちを表には出してくれません。
ただ見ているだけが向き合っている事とは違います。
たまに一緒にミットを持ってあげる事が向き合っている事でもありません。
親の果たす事の出来なかった夢を子供に託す事は決して悪い事とは思いません。
将来はこうなって欲しい。
と言う気持ちで競技を決める事も。
しかし、親が選択し決める以上徹底したサポートと強い気持ちで二人三脚を組んで頂きたいと思います。
どんな習い事でも中途半端に辞めてしまう要因の一部には、初志を忘れた親の挫折、親の過熱、があるような気がします。
大切な子供のセカンドレッスンです。
慎重に選んでからのスタートが必要です。