この年の下半期はとにかく忙しい毎日で記憶もかなり薄いです。

試合の合間を縫っては出稽古に出かけました。

特に一狼塾さんにはお世話になりました。
短時間の中で密度の濃い稽古内容がすきです。

もう一つは泊まりで何度か行きましたが宿泊先隣のお店の料理の旨さです。

一狼塾の話しでもう一つ、練心塾さんの夏の大会の話です。

この大会では一狼塾のエースで大将と同学年のO君がエントリーしていました。

大将が空手を始めた時には既に上級クラスで活躍していた選手です。
目指していた選手の一人です。

何度か大会では同じトーナメントに組まれていた事はありましたが、彼に辿り着く前にいつも負けていました。

この時はチャンスでした。
彼は一足早く決勝戦に駒を進めていました。
大将も準決勝を何とか突破していよいよ対戦する事が実現するところでした。

私は嬉しくて一狼先生に挨拶に行きました。

大将と作戦を練ろうとして戻ってみると大将が手を抑えうずくまっていました。

手を見ると右手の甲がかなり腫れ上がっていました。
話を聞くと自分の突きが相手の肘に入ってしまったそうです。

本人はO君との対戦を強く望んでいる為、強行出場を志願しました。

この時、この事を知ったO君のお父様から腫れが引く塗り薬を頂きました。

O君のご両親とは出稽古や大会で何度もお話をさせていただいた事がありました。
その際はありがとうございました。

決勝戦迄は少々時間があったので経過を見る事にしました。
不思議な事に腫れがみるみる引いて来ました。

しかし、欠場する事にしました。

この夏の試合スケジュールは8月中旬から9月末迄に9大会にエントリーしていてその序盤戦だった為、先の事を考えての結論でした。

戸澤先生にお願いして決勝戦はコートに上がり礼をして負け名乗りをしっかりと受けました。

その後1大会を欠場した後、連戦に復帰しました。

結果はほとんどの大会で入賞する事が出来ました。

こんなスケジュールで試合をさせて大丈夫なのか?

とお考えの方も多いと思いますが、この年はテストケースとして夏休みの期間を利用して試して見ました。

プログラムは試合日を起点にしての調整です。
週一、週二で試合に出場するので身体へのダメージを考えて試合翌日は完全休養し、普段の毎日やるスパーリングやハードな基礎体力を控え目にしました。

組み手はライトスパーに、ハードな基礎体力運動もストレッチ程度に。

火曜日を起点にして徐々にペースを上げ金曜日には仕上げる。

このパターン更に試合の経験値を更にあげようと考えました。

結果的に良い成績が残りました。

桃子も大将もこの年の優勝の中には全日本の選抜大会や各流派の選手権、無差別級の大会などが多数含まれていて満足出来る内容を残しました。

武将杯 秋の王者決定戦が近づいて来ました。